>>339
数学に関して言えば
ギリシャ時代の数学の成果を、暗黒時代のヨーロッパと独立に復興させたのはイスラム圏。
アレクサンダー遠征の際に設置された、アレキサンドリアにそれらの資料が残っていたのを解読、翻訳し発展させた。
例えば、あからさまに西洋風数学に見える代数学などを黎明期において発展させた功績はイスラム圏にあったりする。
特に交易商人などが、複雑な計算を実行するために色々試行錯誤した、その成果。
代数学の意味の単語『algebra』や、『アルゴリズム』って言葉の語源は、アッバース朝時代のイスラム科学者、アル・フワーリズミーの名前から来てるってのも、その名残。
ヨーロッパにおいて、それらの成果からの再復興と発展が興ったのは、大体ルネッサンス辺りから。
それらを逆輸入して、現代風に近い表記法に書き直し、近代代数学を実際創始したのは、16世紀フランスの法律家で数学者のフランソワ・ヴィエト。
それと解析学を結合し、座標とグラフ解析の概念を確立した代数解析学を作ったのはやっぱりフランスの大哲学者で数学者だったデカルト。
いずれにせよ、少なくとも数学史においては、ギリシャはおろかヨーロッパそのものがギリシャ時代の系譜から一時断絶してたとも言える。