■91式空対艦ミサイル ASM-1C ターボジェット速度1150 km/h 秒速320m/s 射程150km
ミサイル全長4.0m 重量510 kg 弾頭炸薬260kg  UTDCアップリンク指令(ミサイルに目標変更他の指令機能)

アクティブ・モノパルス・レーダーホーミング誘導。目標海域までシースキミングで海面
スレスレ飛行をFM/CW方式の電波高度計で行いながら飛行して行く。目標海域に到
達したら低空飛行のまま索敵動作に入り、目標を捕らえても直進することなく状況パタ
ーに合わせて複雑な回避動作をしながら目標に接近してアタックする。

搭載レーダーはECCM性能(耐電波妨害性)が高く、米国で行った実用試験では高度な
ECMジャミング下でも小さな標的に全弾命中させる優れ物。ECMジャミングに対しては、
レーダー波の広い帯域から周波数チャンネルを多数変えながら、ジャミングを回避して
目標捕捉を可能にした。

このように、ECMジャミングに対してはジャミング源も認識判別する能力と、チャフやデコ
イを放出された場合でも、ニセ物と真目標の位置関係と、その動きから本物と偽物を見
分けるアルゴリズムにより目標への命中を高めている。

また、ミサイル胴体は電波吸収塗料によりレーダー反射(RCS)は極端に小さく防空レー
ダーでの発見率を大きく下げることに成功。セミステルス化に成功。

最終段階でレーダーはモノパルスΣΔ(細い指向性ビーム)によるスキャンニングで二次
元で正確な角度と位置を精密計測して、最後にシャローダイブによる急角度の突入や、
または水平飛行のまま喫水線近くの突入も可能。また同時に4発発射して4方向からの
同時着弾も可能。

※91式空対艦誘導弾ASM-1CはXASM-3配備と交代で引退する。