【カイロ=佐藤貴生】13日に死去した中国の民主活動家、劉暁波氏をめぐり、劉氏と同じノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさん(20)が、訪問先のナイジェリアで中国当局の対応を批判した。ロイター通信が18日に伝えた。

 マララさんはナイジェリア北東部の学校で、「人間の自由を否定するあらゆる政府を非難する」とした上で、中国の民主化を訴え続けた劉氏に触れ、「人々が彼の行いに学び、団結して自由と人権、平等を求めて戦うよう願う」と述べた。

 マララさんはパキスタンで女子教育の権利を求めて頭部を銃撃され、劉氏が受賞した4年後の2014年に平和賞を受賞。教育の重要性を訴えるためにナイジェリアを訪問した。

 同国では、地元の言葉で「西洋の教育は罪」を意味するイスラム過激派「ボコ・ハラム」が、多数の女子生徒を拉致するなどしている。

http://www.sankei.com/world/news/170720/wor1707200003-n1.html

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訪問先のナイジェリアで、女学生らと言葉を交わすマララさん(中央)。劉暁波氏の死去をめぐり、中国当局の対応を批判した=18日、ナイジェリア(ロイター)