15年前の体験。
アメリカ西部のホテルフロント。
ビバリーとか人気スポットが並ぶホテルでチェックインの列に並んでいた。
俺の列は個人客の列だった。
誘導されたのでそこに並んでいた。
バカンスシーズンで混雑していたが、みんな同じように待っているのだから
じっと順番を待っていたら、中国人の添乗員がそろそろ順番が回ってくる
俺の前に割り込んで
近くにいたフロントマンを捕まえて、英語でまくしたてた。
次の観光移動があるから先にこっちの団体客のチェックインと荷物を
処理してくれとのことだった。
ずらっと並ぶ他の客を見てもそういった。

俺の後ろにいた白人夫婦のおばさんは白けた目をした。
いやね、って顔をして俺と目があった。
俺はとっさに、中国人ガイドが急いでいることを知り
自分が一歩下がる行動に出た。どうぞと言おうとしたら
白人のおばさんが、NOと言って俺の肩を前に戻した。
首を横に振ってダメよという顔をおばさんがして、
フロントマンに「私たちが先よ」と彼女は指摘。

わかっているとうなづくフロントマンが、俺とおばさんたちを伴い
新しい個人客列を設置して、俺たちから処理をしてくれた。
中国人団体は専用列を手にしたが、処理は一番最後になっていた。
大声でクレームする中国人客とガイド役だったが、
アメリカを知らないのよ中国人は。日本の若者を遠慮させてみっともないわね。
気にせずに楽しみなさいといった。
おばさんの笑顔が頼もしかったぜ。

おばさんは間違っていないと今でも思っている。
現地の人や他の客に遠慮させる言動は慎んでほしい。