http://www.sankei.com/world/news/170725/wor1707250024-n1.html

 【ソウル=桜井紀雄】韓国大法院(最高裁)は25日、法廷の傍聴や撮影に関する規定を8月1日付で改定し、国民の関心が高い重要事件の一審・二審の判決公判についてテレビ中継を認めることを決めた。巨額の贈収賄などの罪で公判中の前大統領、朴槿恵(パク・クネ)被告やサムスングループ経営トップの李在鎔(イ・ジェヨン)被告の判決が生中継される見通しだ。

 朴被告の初公判でも入廷の撮影が許可されたが、審理開始後は許可されなかった。今後は裁判長の裁量で、被告の同意がなくとも公的利益が大きいと判断すれば、中継が可能になる。

 大法院は2013年から一部重要事件の弁論をインターネットで中継している。一・二審の論告求刑公判についても中継を認める案も検討されたが、いったん判決だけにとどめた。

 廷内中継は、一部のケースも含め、米国の多くの州や英国、オーストラリアなどで認められている。