「中国人のうち韓国産文化コンテンツを1度も見たことのない人はいても、きっかり1度だけ見たという人はいません。ひとまず1度見ればずっと見たくさせます。強力な吸引力が韓国産コンテンツの最も大きな長所です」。

中国最大のアクセラレーター(初期企業専門育成・投資家)テックコードの黄海燕創業者兼最高経営責任者(CEO)は26日、中央日報とのインタビューで韓国のコンテンツ市場の成長可能性に対し絶賛した。

黄氏はこの日午後、ソウルのCKL企業支援センターで開かれた「ビズトーク×テックコード」フォーラムに参加するため訪韓した。

テックコードは世界の人工知能(AI)、ヘルスケア、ITスタートアップに対する投資を専門的にしている会社だ。2015年の設立後、スタートアップ660社ほどに投資・支援を行ない、これらスタートアップの予想企業価値だけで合わせて8兆ウォンを超える。

テックコードは2015年に中国の北京と上海を始まりに現在韓国、米国、イスラエル、フィンランドなどにインキュベーティングセンターを運営している。

黄氏は「文化産業は基幹産業と違い量で勝負するのではなく人々のアイデアをうまく活用し、最大限多くの付加価値を作り出すことが核心」と強調した。

黄氏は「こうした側面から韓国は文化プラットフォーム産業をうまく掘り起こしていると考える。ただしアジア文化としての限界を抜け出すための努力も継続していかなければならないだろう」と指摘した。

この日行事を主管した韓国コンテンツ振興院のコンテンツコリアラボとテックコードは中国市場に成功裏に進出した韓国産コンテンツ企業とこれらの成功戦略を紹介した。

インターネット、モバイル領域に専門的に投資するアトムベンチャース創業者の馮一名氏は中国の急増する「ファンダム経済」の威力について説明した。

馮氏は「2020年に中国のアイドル市場規模は1000億元、音楽市場は762億元まで大きくなるだろう。『90後』と呼ばれる1990年代生まれと、『00後』と呼ばれる2000年代以降生まれは、アイドルがそのまま自分の人生と考える傾向がある」と説明した。

彼は中国のエンターテインメント市場も韓国のエンターテインメントビジネスモデルをベンチマーキングするトレンドについても言及した。中国のコンテンツ市場はつい最近までコンテンツと知的財産権に対する理解度も低く、良いコンテンツを収益に結びつける能力が不足していた。

しかしいまはアイドルを活用した派生商品開発にも積極的で、グローバル化を通じ若い人材を拡充する努力も傾けているという。

ムーンウォッチャーのユン・チャンオプ代表は、「商品を現地化するのに先立ち自分自身から現地化する努力が必要だ」と強調した。

彼は「韓国の制作スタッフがシナリオ作業に参加したが、映画の中のディテール設定も中国の状況に合うように変えた。映画振興委員会や韓国コンテンツ振興院のような政府機関も現地進出を助けるだろう」と説明した。

ユン代表は昨年9月に公開された韓中合作映画『私は証人だ』を制作し、中国で2億1500万元を稼いだ。彼が三国志をモチーフに制作した50部作の子ども向けアクション物『レジェンドヒーロー三国伝』も韓国EBSと中国テンセントQQチャンネルで好評を受けた。中国の累積視聴者は15億人を突破した。

http://japanese.joins.com/article/734/231734.html
http://japanese.joins.com/article/735/231735.html