北京訪問中の昨年7月に中国当局に拘束された日中青年交流協会の鈴木英司理事長が先月起訴されていたことが28日、日本政府関係者の話で分かった。詳しい罪名は不明だが、スパイ行為などに適用される国家安全危害罪の可能性がある。

 2015年以降、スパイ行為に関与したなどとして少なくとも計12人の日本人が拘束され、うち男性4人が26日に解放されたばかり。鈴木氏は日中交流に長年携わっているが、中国側は、両国関係の発展に尽力する「友好人士」であっても、国内法に違反したと判断すれば厳しく対処するとの姿勢を鮮明にした。

 鈴木氏は昨年7月、シンポジウム開催の打ち合わせなどのため北京を訪れた際に拘束、今年2月に正式に逮捕された。中国外務省は拘束時、国家安全危害の疑いで調べていると明らかにした。(共同)


http://www.sankei.com/world/news/170728/wor1707280030-n1.html
2017.7.28 18:56