朝鮮学校生、ミサイル礼賛 120人訪朝し忠誠 「正恩元帥様いらしてこそ」

産経新聞 2月18日(月)


 訪朝した朝鮮学校の児童・生徒ら約120人が今月10日、
北朝鮮が「衛星打ち上げ」と称する長距離弾道ミサイル発射
を「宇宙強国に輝かせた」とたたえ、金正恩(キム・ジョンウン)
第1書記に忠誠を誓う公演に参加させられていたことが17日、
朝鮮中央テレビの映像などから分かった。核・ミサイル実験を
理由に朝鮮学校への補助金を停止する自治体も出る中、波
紋を呼びそうだ。(桜井紀雄)


 「日本全国を驚かせて祖国の衛星が飛んだとき、私たちは(正
恩)元帥様がいらっしゃる祖国の空を見上げました」。同テレビが
「学生少年らの迎春公演」として11日に放映した内容によると、
公演の後半、少年芸術団の朝鮮学校の生徒らが登場し、男女2
人の生徒がこう金第1書記をたたえるセリフを述べた。


 「わが国を宇宙強国に輝かせ、世界がうらやむ誇りを抱かせて
くださった金正恩元帥様を慕い、祖国に駆けつけました」


 続いて「元帥様を高く奉じた祖国は一番だ」と題した歌と踊りを
披露。代表7人が「元帥様がいらしてこそ私たちの学校もあり、元
帥様お一人についていきます」と決意を述べ、感謝の花をささげ
た後、敬礼で締めくくられた。生徒らは朝鮮学校校長らの引率で
1月10日から訪朝していた。