2017年7月28日、韓国・ヘラルド経済によると、トイレの衛生状態を改善するため、個室の中のごみ箱をなくす動きが広がっているが、肝心の市民意識が追いついていないという指摘が出ている。

ソウル地下鉄5〜8号線は、15年4月にトイレの悪臭を軽減し衛生状態を高めるため、個室内のごみ箱をすべて撤去した。その代わりに洗面台の横に一般のごみ箱を備え、女性トイレでは衛生用品回収用の箱を設置した。

ソウル地下鉄1〜4号線も来月から順次、ごみ箱が消える予定だ。

しかし、使用済みのトイレットペーパーを、便器の中ではなく床に捨てる市民が後を絶たず、地下鉄運営側は頭を痛めている。

ソウル交通公社の関係者は、「トイレットペーパーを便器にのみ捨てるよう、続けて広報をしてきたが、まだちゃんと守られていない」とし、「快適なトイレにするために、ごみ箱をなくしたが、市民の協力がなければ(これを実現するのは)不可能」と述べた。

一方、トイレットペーパーを流すと便器が詰まることを懸念する市民もいる。しかし、専門家は、「以前とは違って、トイレの性能とトイレットペーパーの質が大幅に改善されており、トイレットペーパーを便器に流しても問題はない」と口をそろえる。

トイレ文化市民連帯のピョ・ヘリョン代表は

「一部の市民には、トイレにトイレットペーパーを流すと詰まるという認識が根強く残っている。以前はトイレットペーパーの質がよくなくて、トイレが詰まったりしたが、最近は、トイレの性能とトイレットペーパーの質が改善され、特に詰まることはない」とし、「トイレ詰まりは、トイレットペーパーではなく、他の異物を流したときに発生する」と説明している。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは

「トイレの中にある説明文をよく見てみろ。トイレットペーパーを流しても大丈夫と書いてあるはずだ。それなのに、なぜ流さずに床に捨てるんだ」「トイレに流してはならないものを流すやつもいるしな」「地下鉄のトイレだけじゃなくて、ビルの中にあるトイレも同じように、トイレットペーパーが床に捨ててある所がある」「女子トイレはさぞかし深刻なんだろうな」など、現状を嘆く声が多く寄せられた。

また、「公衆トイレの様子を見たら、韓国がいかに未開な国か分かる」「韓国の水準がこの程度という事だ」など、自国を卑下するコメントもみられた。(翻訳・編集/三田)

http://www.recordchina.co.jp/b185884-s0-c30.html