経済的に豊かになった中国では海外旅行がブームとなっており、中国人は世界各国を旅行で訪れるようになった。人気の渡航先には日本も含まれているが、旅行で世界各国を訪れることで、中国人は各地の社会や治安が中国と比較してどのように違っているのかを身をもって体験できるようになった。
 
 中国メディアの中国新聞社は27日、中国のオンライン旅行サイトである携程旅游が行ったアンケート結果を引用し、中国人が選んだ「安全だと思う渡航先」のうち、日本は外国の渡航先として1位となったことを伝えた。
 
 同調査によれば、調査対象者のうち、「中国国内の旅行が最も安全」と回答したのは67%で最も多かったが、これは言葉や文化の違いがないため、ある意味で当たり前の結果と言える。

 一方、中国を除いて外国だけを見てみると、日本は51.6%を獲得し、外国の渡航先として1位になった。続いてシンガポール、ニュージーランド、アイスランド、オーストラリア、スイス、オーストリア、スウェーデンと続いた。
 
 この結果について、記事は「中国人は渡航先の安全性について、テロや自然災害、伝染病や凶悪犯罪の有無のほか、渡航先の政府の腐敗度合いや現地の人びとの中国人に対する友好度合いについても、安全性の判断要因としていた」と紹介。
 
 また、日本が「非常に安全な国」として評価されていることについて、上海在住の女性の見解として「日本人の民度は非常に高く、日本滞在中にタクシーのなかに置き忘れた携帯電話をわざわざ運転手が届けてくれた」というエピソードを紹介したほか、日本では略奪や窃盗の被害を「まず心配する必要がない」ことを伝えた。
 
 携程旅游事業部の施聿?CMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)は「中国人旅行客は渡航先を選ぶに当たって、渡航先が安全か否かを非常に重視している」と述べている。

 また、中国の旅行会社にとっても旅行客の渡航中の安全をいかに確保するかが重要な業務になっていることを伝え、日本のように治安が良く、安心して楽しめる渡航先が高く評価されるようになっていると伝えた。(編集担当:村山健二)

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