青瓦台「武器輸出面で重要なパートナー」

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は2日午後、夏季休暇の滞在先である慶尚南道鎮海の海軍基地で、インドネシアのリャミザルド国防相と40分にわたり会談した。大統領が米国・中国以外の国の閣僚級要人と、夏休み中に滞在先で会うのは極めて異例のことだ。

 韓国大統領府(青瓦台)はこれについて「インドネシアは武器輸出において極めて重要なパートナー」と説明した。しかしこの会談を実施したことで、文大統領が米国のトランプ大統領との電話会談を休暇明けに先送りしたことに再び注目が集まっている。

 「他の仕事は休暇中にこなしているのに、最も急がれる韓米首脳間の意思疎通を先延ばしにするのは理解できない」というわけだ。

■文大統領、インドネシア国防相と40分間会談

 リャミザルド国防相は、インドネシア国防省が2011年に韓国造船大手・大宇造船海洋に発注した1400トン級潜水艦3隻のうち最初に完成したNAGAPASA艦の引き渡し式に出席するために来韓した。

 リャミザルド国防相は1日、ソウルで宋永武(ソン・ヨンム)国防長官と会談した後、慶尚南道巨済市に移動して引き渡し式に出席、その後文大統領の滞在先を訪れた。

 文大統領はリャミザルド国防相に対し、「両国が防衛産業分野で協力してきた長い歴史を基に、今後は国防分野でも引き続き協力できると確信している」と述べたと青瓦台が伝えた。

 文大統領は「(両国が共同開発している)次世代戦闘機事業が完了するよう引き続き関心を持ってほしい」として「インドネシアは韓国製潜水艦を初めて受注した国になったが、第2次潜水艦事業を推進する際も、韓国に参加のチャンスを与えてほしい」と述べた。

■青瓦台、韓米電話会談の拙速な開催に否定的

 リャミザルド国防相との会談後、青瓦台では会談に関するブリーフィングが行われた。しかし質問は「文大統領は休暇の滞在先で、わざわざ時間を捻出してインドネシアの閣僚に会ったのに、トランプ大統領との電話会談を先送りしたのはなぜか。

 一貫性がないのではないか」という内容にシフトしていった。北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行った直後の7月31日、米日首脳は52分にわたり電話会談を実施したが、青瓦台は「韓米首脳による電話会談は文大統領の夏季休暇明けになるだろう」と説明した。

 この日、青瓦台の関係者は「大統領は議題もないのにやたらと話せるものではない。そうした部分について調整しているのであって『休暇期間のため会談しない』というわけではない」と説明した。

 これについて、ある消息筋は「今トランプ大統領と電話で話すには不都合なことがあるのではないか。何らかの問題でトランプ大統領の言葉に答えられない部分があるのなら、電話会談を遅らせた方がましだとも考えられる」と指摘した。

キム・ジンミョン記者

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