米国では北朝鮮がグアム周辺海域に向けて中距離弾道ミサイルを発射した場合、米軍がミサイル防衛網で迎撃することを検討するよう求める声が出始めた。

 だが失敗すれば、抑止力が傷つくリスクを伴う。トランプ政権は弾道ミサイルを撃たせないための外交努力を優先する方針だ。

 民主党のマーキー上院議員はCNNテレビで、米軍は「迎撃を試みるべきだ」と主張。同時に「そもそもそうした事態の回避を狙わなければならない」と述べた。

 実際に迎撃を決断した場合、米側はまず北朝鮮に近い海域で、イージス艦の海上配備型迎撃ミサイル(SM3)で迎撃を試みるとみられる。

 撃ち漏らせば、グアムのアンダーセン空軍基地に配備している最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」などで対応する構えだ。

 しかし外交筋は「本当に難しいのは、迎撃を試みるか否かの政治的判断だ」と指摘。迎撃に失敗すれば、ミサイル防衛体制の信頼性が揺らぐのは免れないためだ。(共同)

http://www.sankei.com/world/news/170810/wor1708100040-n1.html

http://www.sankei.com/images/news/170810/wor1708100040-p1.jpg
米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」=米国防総省提供(ロイター)
http://www.sankei.com/images/news/170810/wor1708100040-p2.jpg
8日、マレーシア・スバンの軍事基地に到着したティラーソン米国務長官(AP)