タイが、自国に拠点を置く北韓企業への取り締まりを求めてきたアメリカに対して、要請を受け入れないとする立場を明らかにしたもようです。

タイの日刊紙「バンコク・ポスト」が、報じたところによりますと、今月8日、タイを訪れたアメリカのティラーソン国務長官と会ったタイのプラユット首相は記者会見で、北韓へのさらなる制裁措置を行うかどうかという質問に対して、タイはすでに国連の決議にもとづく措置を履行していると答えたということです。

プラユット首相は、ティラーソン国務長官が、タイを拠点に貿易を行っている北韓企業を取り締まり、北韓の資金源を断つことを求めるなど圧力を加えたとする外国メディアの報道については、「紛争に巻き込まれたいのか。われわれは、いま適切な立場を取るべきだ」と、声を荒げました。

タイの国際安全保障専門家は、「アメリカは、タイを北韓に対抗する同盟に取り込み、対北韓連帯を強化することを望んでいるが、タイは地政学的に北韓とは距離が遠く、互いに大きな影響は及ぼさない」と話しています。

タイ国内には、北韓の高官向けに生活必需品を輸出する北韓の貿易会社や海運会社数社が拠点を置いていて、バンコクなど主な観光都市には、多くの北韓レストランが営業しています。

http://world.kbs.co.kr/japanese/news/news_In_detail.htm?No=64682&;id=In