2017年8月11日、韓国・ニュース1によると、太平洋戦争中に女子勤労挺身(ていしん)隊員として名古屋市の軍需工場に徴用された韓国人女性と、元女子挺身隊員の遺族が三菱重工業を相手取り、賠償を求めた2次損害賠償訴訟で原告勝訴の判決が出た。

光州(クァンジュ)地方裁判所第11民事部は11日、三菱重工業を相手に起した損害賠償請求訴訟で、原告の一部勝訴判決を下した。

裁判所は元女子勤労挺身のキム・ジェリムさん(87)に1億2000万ウォン(約1150万円)、オ・ギルエ(当時14歳)さんの弟オ・チョルソクさん(81)に1億5000万ウォン(約1430万円)、ヤン・ヨンス(86)とシン・ソンエ(87)さんにそれぞれ1億ウォン(約955万円)を賠償するよう命じた。

今回の訴訟は、2014年2月27日にキムさんなど4人が三菱重工業を相手に起した2次損害賠償請求訴訟。これまでに、元勤労挺身隊の5人が起した第1次訴訟は1・2審ですべて原告側が勝訴、三菱重工業は最高裁に上告した。

また、他の被害者と遺族が起した第3次訴訟も今月8日、1審で勝訴している。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「ご苦労様でした。これまで原告を支えてい下さった方々に感謝します。悪者の罪が認められ、うれしい限りです」「勝訴は当然」「日本企業がしてきたことへの象徴的な判決」など、原告勝訴が当然とする声が多く寄せられた。

また、「補償金が1億ウォン程度って、少ないだろう」「三菱重工業みたいな巨大企業になのに、賠償金はこんなに少ないんだ」「経験した苦労はお金に換えることはできない」など、賠償金額に不満を表す声もみられた。

その他に、「人生を変えるほどでの大きな勝利ではないが、小さな勝利が集まれば大きな勝利につながる」とするコメントもあった。(翻訳・編集/三田)

http://www.recordchina.co.jp/b187342-s0-c10.html