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外国人観光客の訪問が禁じられていた当時の平壌の金日成主席、金正日総書記の銅像。(画像:デイリーNKジャパン読者提供)

北朝鮮当局は今年4月末から、平壌にある故金日成主席と故金正日総書記の銅像を、外国人観光客が訪問できないようにする措置を取っていたが、6月から再び訪問が認められるようになった。米国の北朝鮮ニュース専門サイト、NKニュースが報じた。

「欧米人は厄介」

北朝鮮専門の旅行会社、コリョツアーズのサイモン・コッカレルCEOによると、6月から銅像への訪問が認められるようになった。

しかし、以前のようにツアーに必ず組み込まれている形ではなく、登録が必要となった。つまり、行きたくない人は行かなくて良いということだ。

ヤングパイオニアツアーズのローワン・ビアード氏によると、北朝鮮当局は、平壌を訪れた外国人観光客が、必ず銅像を参拝しなければならないかのように外国メディアに見られることを好ましくないと思っていたと、新らたな規制が導入された背景を語った。

服装の規定も厳しくなった。ビアード氏によると、長ズボンの着用が求められるようになった。ただし、Tシャツは問題ないという。

米ジョンズ・ホプキンス大学のカーティス・メルビン氏は5月、銅像周辺で不適切な服装や行動が目立ち、それを国民に見られたくないというのが禁止理由だろうと述べていた。

また、2年前に平壌を訪れた日本人観光客は、デイリーNKジャパンに対し、朝鮮国際旅行社の案内員に愚痴られたとして、次のように述べた。

「日本人観光客のほとんどは、我が国の国情や、私たち案内員の立場を気遣って行動してくれるから楽だ。しかし、欧米から来た観光客は、主席の銅像の前でよからぬ行動をしたり、博物館の案内員に議論をふっかけたり、夜にホテルを抜け出したり、やりたい放題なので頭が痛い」

錦繍山(クムスサン)太陽宮殿への外国人の訪問も5月初めから禁止されていたが、こちらも解禁された。

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