小麦粉をベースとする生地に「あんこ」を詰めた食べ物には、実にさまざまな種類のものが存在する。日本でも中国でも愛される「あんまん」に、和菓子のまんじゅう、和洋折衷のあんぱん、今川焼、どら焼き・・・そして忘れていけないのは、毎日毎日鉄板の上で焼かれる「たい焼き」たちである。

中国メディア・今日頭条は8日、たい焼きを「日本特色のスナックフード 必ず口にしたいグルメ」として紹介する記事を掲載した。記事はたい焼きについて「日本の東京で生まれた、主に小麦粉、砂糖、牛乳、重曹を材料とする生地を鯛状に成型した和菓子である」と説明している。

そして「あずきあんのしっとり感と、表面のパリッとした食感がいい。熱いうちに食べるべきだ。ウーロン茶を組み合わせると、さっぱりとした後味を楽しむことができる。あずきあん以外にもチーズや抹茶といった中身のものもある」と紹介した。緑茶ではなくウーロン茶を勧めるところが、なんとなく中国っぽい。

記事はまた、たい焼きの起源についても言及。「明治時代に、生地を平べったい円筒形にして焼く今川焼が、様々な動物の型で焼かれるようになった。特に庶民にとっては高嶺の花で到底食べることのできなかった鯛を模したものが人気を集め、それが現在まで伝わっているのである」とした。

たい焼きには、何匹もの型が並んだ大きな鉄板に生地を流し込んで焼くものと、1つ1つ独立した型を使って焼き上げるものがある。

俗に前者は「養殖もの」、後者は「天然もの」などと呼ばれたりするからおもしろい。「天然もの」は老舗によく見られるが、長いハンドルが付いた鉄板をコンロの上で小気味よくひっくり返していく様子は、見ているだけでも楽しい。

これまで日本で最も多く売れたシングル盤は、1975年発売の「およげ! たいやきくん」だ。その事実を知った中国の人たちは「日本人はどれだけたい焼きが好きなのか」と驚くかもしれない。(編集担当:今関忠馬)

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