2017年8月8日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、「西洋のビジネスマンは中国について戦慄(せんりつ)を覚えるほど無知である」と指摘するコラムを紹介した。

著者はスイス・ローザンヌのビジネススクール・国際経営開発研究所のJean?Pierre Lehmann教授。

同教授は「受動的だった19世紀、20世紀とは対照的に、21世紀の中国はとても重要な役割を発揮しており、これからも発揮し続けるだろう。そうした中で、西洋における中国への無知ぶりには落胆、さらには戦慄さえも覚えるほどだ」と指摘している。

毎年6〜7回は飛行機で欧州と中国を往復するという同教授によると、ビジネスクラスの大部分を占める企業幹部の中年白人男性たちは、機内で眠ったり映画を見たりするばかりで、中国に関する書籍を読んだりはしないという。

また、中国へ赴く企業幹部100人余りの中国に対する基本知識を深めるために、中国伝統の世界観などに関する書籍を読むようアドバイスしたところ、「現代と関係がない」とぴしゃり。

同教授は、コロンビア大学のハワード・W・フレンチ氏が「今の時代、中国の歴史や中国人がどのように自らの歴史を見ているかについて熟知しておくべきだ」と述べたことを紹介。

「中国が急速に大国化する新たな時代において、同氏のアドバイスを聞くことが日増しに重要になっている」と主張した。

そして、「中国の哲学、歴史、音楽、絵画、文学を知ることで得られる文化的なリターンは大きい。中国についてだけ知ればよいという訳ではないが、中国への理解は確かに世界戦略、教育の重点になりつつあるのだ」と論じている。(翻訳・編集/川尻)

http://www.recordchina.co.jp/b187182-s0-c30.html