北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を受け、国連安全保障理事会は米国主導の新たな制裁決議を全会一致で採択した。制裁は北朝鮮からの石炭や海産物の輸出禁止がメーンだが、国外への出稼ぎ労働者の国連加盟国における新たな受け入れを禁止する項目もある。

美女軍団が歌って踊って給仕してくれる、国外の北朝鮮レストランが新制裁で窮地に陥るのは確実で、愛好家の間では「いよいよ消滅だ」と、あきらめの声が……。逆に「今より濃いサービスになるのでは?」という見方もあり、悲喜こもごもの状態だ。

北朝鮮のレストランといえば、昨年春、中国で起きた集団脱北騒動が記憶に新しい。北朝鮮当局は「女性らは南朝鮮(韓国)の情報機関に拉致された」と主張し、今でもネットの動画や声明で「女性らを返せ!」と、キャンペーンを張っている。

併せて、北朝鮮レストランに韓国人客の出入り禁止措置を敷いた。ドル箱だった南の同胞を追っ払ったことで、経営は厳しい局面を迎えている。そんな折、新たな制裁が履行されると、平壌から送り込まれる美女たちに労働ビザが下りなくなる。

上海の日本人駐在員は「北朝鮮レストランの単価は高いが、中国の店にはないホスピタリティ、何よりウエイトレスたちの清楚な美貌が楽しみだった。だが、どう見ても北朝鮮の資金源なので、いよいよおしまいだよな」と嘆く。

中国東北部の都市では人気の北朝鮮レストランをパクり、中国人にチマチョゴリを着せる“偽装北朝鮮レストラン”なるものもあるという。だが、北朝鮮レストランで働く美女たちは容姿端麗なだけでなく、平壌にある専門学校での教育課程を修了し、晴れて軍団入りできる掟があるという。

学校では給仕のマナーや楽器、歌、語学の講習をみっちり受ける。そもそも人選からして、どこに出しても恥ずかしくない特権階級の子女が多く、中国の小姐がまねできるワケがないというのだ。

すでに国外で勤務している美女軍団は制裁の対象外となるが、事情通によると、彼女たちは奉公の期間が決まっており、1〜3年ぐらいで交代するという。

中国東北部に住む日本人常連客の男性は「通い詰めて仲良くなっても、次に行ってみると突然、帰国していることがある。住所もわからず、当然ながらメールや手紙も出せず、完全に音信不通になる。これがとても切ない」と話す。

制裁で本国からの美女軍団の新メンバー招請が困難になると、現メンバーで固定される可能性が高い。この男性は「推しメンの電撃帰国がなくなるのでは?」と“会いに行ける美女軍団”になるのを期待しているという。

また、経営不振に加え、本国との往来がなくなることで統制がユルくなり、サービスを過激にして客単価を上げる可能性も……。

「過去には、セクキャバっぽいサービスを始めた店舗があった」(同)との証言もあるが、消滅か、セクキャバにくら替えするか――。北朝鮮レストランは今、岐路に立たされている。

http://news.livedoor.com/article/detail/13468013/

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歌って踊れる美女軍団のいる北朝鮮レストラン