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羅氏も当初はこれが気に入らなかったが、評価後やはり同じ位置のままとした。羅氏は市場が不慣れであることを理解している。ユーザーの習慣を変えるのは困難だが、羅氏は「フルディスプレイに慣れれば、以前のディスプレイに戻ることはない」と明言した。

フルディスプレイにより、携帯メーカーはコストの試練を迎えた。フルディスプレイのコストは20?25%上昇する。AQUOS S2の京東商城における2499元という価格について、シャープと京東商城は「出血サービス」と称している。

フルディスプレイについては、さまざまな観点がある。コンサルティング会社・アクセンチュアの大中華区担当者は、経済観察報の記者に対して「フルディスプレイはゲームチェンジャーになり、市場の発展の流れを変えるとは限らない」と指摘した。

分かりやすく言えば、これは携帯電話の進化・更新の一環に過ぎない。携帯電話の発展にとって最も重要なことは、過去の「ハード+ソフト」から生態システムへのモデルチェンジだ。設備を提供するにせよサービスを提供するにせよ、ユーザーの需要を最も良く把握できる企業が勝者になる。

2017年度第2四半期の世界スマホ出荷台数ランキングを見ると、上位5社が前年同期比でいずれも増加している。うち小米科技は58.9%増、OPPOは22.4%増、ファーウェイは19.6%増。

サムスンとアップルは小幅増で、1.4%と1.5%。上位5社が73%の市場シェアを占めており、その他のブランドに残された市場の余地は23%のみとなっている。

「余地は残されている。携帯電話はまだ後半戦に入っていない」と羅氏は話した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月14日

(おわり)