さて、福島の小児甲状腺がんデータのカラクリ、続いて韓国の放射線量とその人体への影響について。
特にアンババ、お前は全然分かってないみたいだから、ちゃんと読んどけw
ただ、今朝も言ったように、別に目新しい話をする訳ではない。
割とアチコチで言われてることを纏めるだけ。
まあ、後半の韓国関連部分は如何にも『東亜ネタ』って感じで、一般のブログやメディア等ではあんまり語られないことかも知れんが。

まず大前提。
内部被爆からの発ガン率上昇等に関しては、統計的に否定されているというのが、首相官邸の立場。
http://www.kantei.go.jp/saigai/senmonka_g66.html
その根拠となっているのが、UNSCEAR(原子放射線に関する国連科学委員会)の報告書。
その全文は、上段のリンクにある。
ただ、若干誤解しやすい箇所あるので、そこを補足。
これは『国連と日本政府が独立で調査したものとは言えない』ってこと。
実際のデータ取りを行ったのは官邸主導の政府。
そのデータ分析を行ったのがUNSCEARだってこと。
データを国連が独立に集めた訳ではない。
つまり、日本政府が調査した内容を客観的にジャッジしてもらい、それにより『内部被爆の恐れは統計上無し』と立場を決め、それを公表したと見なすべきかも。そういう意味じゃ完全な第三者証明とは言いづらいところもあり、故にそこを邪推されツッコまれがちな報告書w
まあ、『だったらどうすりゃ満足何だよw』とも思うがw
まあ、ここは正直に言っちゃおう。実は、被爆に関する安全性の基準は、統計や疫学に於いて明確には無い。
そんなデータ取れる機会、歴史上でも数えるほどしか無かった訳で。
大きな事例で言えば、広島長崎、チェルノブイリ、そして福島。細かい事例含めれば、スリーマイル島やゴイアニア、ウィンズケールなどもあるが、これらは危険度レベル5だし、レベル7のチェルノブイリや福島は桁が違う。
閑話休題。
ともあれ、福島の事例はむしろ『(今後参照される)実例データそのもの』に近い訳で、今参照すべき前例そのものが少なすぎるんだよな。
IAEAなどが福島の事例を受けて、基準をモデル化したりしてるが、それとて(精度や前提によるが)数万規模の調査データを追加参照しないと有意な計算結果出てこないと思うよ。

じゃあ、かつて、そして今でも一部で騒がれてる『子どもの甲状腺がん激増』は何なのか?
俺が眉唾だと言いたいのはそこ。
誤解なきように繰り返し言っておくが、一般の放射線被害に関して、将来起こり得る可能性含め全部を否定出来る訳ではない。
つか、それに関しては、現状『誰にも否定不可能』だと思う。
ただ、『マスコミやらが騒いだ小児甲状腺がんが云々』そのものを批判したいと、そういうこと。
ま、細かい報道内容はお前等も既に知ってるだろうし割愛。端的に述べる。
要は、『調査の要求精度がかつてないくらい高かった』から。それだけw
そもそも、甲状腺がんって、割と誰にでもあったりする。ただ、ごく小さいまま自覚症状など出る規模では発症しないで一生を終えることの方が多い。
そういう『普通は無視して良い小さいがん』まで見つけてカウントしてたって、それが実態と思われる。
ところで、最近甲状腺がんが云々って言う人等、一時と比べて大人しくなってきたよね?
その原因は、チェルノブイリ事故の基礎データかと思われる。
チェルノブイリは、徹底した食品検査を行い、更に言うまでもなく援助等の物質面でも当時のソ連より遥かに豊かであった筈の福島と違って、ろくに検査もせずに子どもに汚染されたミルクや作物を食べさせちゃってたんだよな。
で、その結果、実際小児甲状腺がんが激増した。
ただ、放射線由来で甲状腺がんが発症するまでは一般にタイムラグがあり、それがおよそ5年。
ところで、2017-2011は?
ま、そういうこと。
確かにデータ上小児甲状腺がんは増えてるように見えたが、それは実は検査基準が異常に厳しかったから。
更に言うと、チェルノブイリで見られた乳幼児の大量罹患は福島には起こらなかった。
年々増加したってのも当然。子どもが成長すれば、(ごく小さい)甲状腺がんが顕在する子も増えてくる訳だし。
問題はそれが深刻化するかどうかだが、その結論が出たのが、ちょうど最近。
事故から5年経過した、2016年ってこと。
まあ、まだ継続的ケアは必要かと思うよ。子どもは特にメンタル面なども。
しかし、甲状腺がんガーとか騒ぐのは、統計的に可能性が遥かに薄まった今となっては、被災者を気遣ってるんじゃなくむしろ風評被害を広め貶めてる行為なんだろうね。

で、以下第二部。
そういう甲状腺がんデータのカラクリ踏まえて、韓国編。