>>1の続き)

 どちらが「妄動」しているのかと突っ込みたくなる、謙虚さも知性も感じられない正恩氏の発言だが、一方では「ヤンキーの行動をもう少し見守る」とも発言した。

 冷静に軍事力や経済力を分析すれば、北朝鮮がミサイル恫喝(どうかつ)で米国を屈服させる可能性は極めて少ない。脅しをかけながら、米国の譲歩を引き出そうとする「瀬戸際戦術」といえそうだ。

 だが、そんな恫喝に屈しては、米国は今後、世界の無法国家やテロリストからなめられ、脅され続ける。

 批判合戦がエスカレートする米朝関係はどこに行き着くのか。米朝のチキンレースは、クライマックスを迎えようとしている。

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「狂犬」の異名をとるマティス氏は北ミサイルの「破壊」を明言した(ロイター)
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弾道ミサイルで日米を脅し続ける正恩氏(AP)

(おわり)