【ソウル時事】米韓自由貿易協定(FTA)に関する特別合同委員会が22日、ソウル市内のホテルで開かれた。協議は米国の見直し要求をめぐって合意に至らず、平行線に終わった。

韓国側首席代表の金鉉宗・通商交渉本部長は「米側の一方的な改定要求に対し、われわれは同意しなかった」と強調した。

次回の日程は未定だが、今後も合同委の枠内で協議していくという。

金本部長によると、米側は「2012年のFTA発効後、モノの対韓貿易赤字が倍増した」と不満を表明し、見直しによる是正が必要だと主張。改定交渉の早期開始を求めた。

これに対し、韓国側は「赤字倍増は、さまざまな要因が複合的に作用した結果で、FTAが原因ではない」と反論。「FTAは互恵的であり、利益は均衡している」と指摘した。

その上で、赤字の原因やFTAの効果に関し、双方の専門家が共同で調査、研究、評価を行うべきだと提案した。 

米通商代表部(USTR)からはビーマン代表補らが出席し、ライトハイザー代表は日程の都合でテレビ会議方式で参加した。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017082200740&;g=int