県内在住の韓国とベトナム出身者を講師に17日、上峰町民センターで国際理解講座があった。

食事や伝統衣装、礼儀作法などが紹介され、参加者は日本と異なる点、共通している点をそれぞれ発見し、海外の多様な文化への理解を深めた。

町が開く「ふれ愛・粋いきセミナー&女性セミナー」の一環で、公益財団法人佐賀県国際交流協会が講師を派遣した。

韓国から来日し13年目で、日本国籍も取得している徳渕結さん(47)=鳥栖市=は子どもの1歳の誕生日にそろばんや筆などを選ばせ将来を占う「選び取り」が韓国でも行われていることを紹介。

「チャペルで結婚式を挙げられるのはキリスト教徒だけ」と日本とは異なる面も述べた。

ベトナム出身で、佐賀大経済学部1年のドウンティゴック・ビックさん(20)は伝統衣装であるアオザイについて「結婚式では縁起がいいとされる赤が選ばれ、正月は明るい色で花模様があしらわれたものが人気」と状況に応じて使い分けることを解説した。

参加した町内の女性(77)は「韓国の家族や目上の人を大事にする姿勢は日本で薄れてしまっているもので、見習うべきだと思った」と話した。

http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10105/456139

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壊れにくいように食器が金属製になっていることなどを紹介する、韓国出身の徳渕結さん=上峰町民センター