「韓国の自動車産業は今、再び飛躍するのか後退するのかの岐路に立っている」

韓国自動車産業協会は22日、ソウル市内のホテルで、韓国の自動車産業に関するグローバル競争力の危機的状況を話し合う懇談会を開催した。懇談会には現代自動車と起亜自動車の社長、ルノーサムスンの常務をはじめ、自動車業界の要人らが出席した。

協会によると、韓国の自動車産業は内需・輸出・生産がいずれも2年連続で減少している。このため昨年の工場稼働率(91.1%)も前年に比べ5ポイント減少した。

懇談会に出席した完成車メーカーと部品メーカー各社は「韓国の自動車産業の『高コスト・低効率』の生産構造が限界に来ている」として「危機を克服するためには政府の支援が必要」と主張した。

韓国自動車産業協会の金容根(キム・ヨングン)会長は「このような危機は4次産業(情報・知識産業)の基盤の弱体化につながるはずで、通常賃金の問題まで重なれば重大な社会問題になるだろう」として「とりわけ根深い労使関係問題の解決に向けて、政府は労働者・使用者・政府の間で中立的な協議機関を稼働させてほしい」と求めた。

労組と通常賃金をめぐって訴訟を繰り広げている起亜自動車の朴旱雨(パク・ハンウ)社長は「産業の特性上、残業や夜勤が多いが、通常賃金(の範囲)が拡大すれば手当が50%増える。起亜自の手当が50%増えれば現代自(労組)も黙ってはいない。そうなれば労働市場でさらに大きな混乱が起きるだろう」と危機感を示した。

金城敏(キム・ソンミン)記者

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