北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は22日、米国のトランプ大統領が「ヒステリックな戦争狂気を振るっている」と非難する署名入りの論評を配信した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。

論評は、「トランプの狂った妄言が核戦争を招いて本土を廃虚にしかねないという不安と恐怖が漂っている米国は今、核悪夢にさいなまれている」と述べた。

また、「朝鮮は二度の大陸間弾道ロケット試射の成功によって任意の地域と場所で不意の奇襲発射で米本土全域を火の海にすることができるということをはっきり示した」と強調した。

一方、トランプ氏が「自国民の安全などは眼中になく、むしろわが軍隊と人民を刺激する妄言をやたらに吐きながらヒステリックな戦争狂気を振るっている」と指摘した。

さらに、21日から米韓合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン」が実施されていることについて、「情勢はますます、より険悪な境地へ突っ走っている」とし、「これを防げる方法はただ一つ、米国の軍事的妄動を絶対的な力で治めることだけである」と主張した。

そのうえで、「われわれにまたもや叩かれる恥をかきたくないなら、理性をもって思考し、正確に判断すべきである」と警告した。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

「労働新聞」 朝鮮の超強硬意志を米国は誤って判断してはいけない

【平壌8月22日発朝鮮中央通信】トランプが自分の口で言い捨てた「火炎と憤怒」の妄言によって招かれた国際的非難にも気を確かに持てず、先日、よくない方法で問題を解決するだの、弾丸はこめて発射する準備ができているだのと出任せにしゃべった。

22日付の「労働新聞」は署名入りの論評で、トランプの狂った妄言が核戦争を招いて本土を廃虚にしかねないという不安と恐怖が漂っている米国は今、核悪夢にさいなまれていると明らかにした。

また、朝鮮は二度の大陸間弾道ロケット試射の成功によって任意の地域と場所で不意の奇襲発射で米本土全域を火の海にすることができるということをはっきり示したとし、次のように強調した。

ところが、トランプ一味の振る舞いを見ると、あまりにも想像を絶する。

自国民の安全などは眼中になく、むしろわが軍隊と人民を刺激する妄言をやたらに吐きながらヒステリックな戦争狂気を振るっている。

わが国家の度重なる警告を無視して、ついに「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」合同軍事演習を強行する道に入った。

情勢はますます、より険悪な境地へ突っ走っている。

これを防げる方法はただ一つ、米国の軍事的妄動を絶対的な力で治めることだけである。

侵略攻撃に投入されうる兵力と手段を事前に徹底的に制圧、掃討するのは、わが革命武力の一貫した対応作戦方式である。

米国に再度警告するが、われわれにまたもや叩かれる恥をかきたくないなら、理性をもって思考し、正確に判断すべきである。

米国は、チュチェ朝鮮の超強硬意志を誤って判断してはいけない。

http://dailynk.jp/archives/94433