スイスのジュネーブで開かれている「軍縮会議」で、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対して、各国から非難が相次ぎ、北朝鮮の代表は「原因はアメリカにある。今後も開発を続ける」などと反論しました。

スイスのジュネーブで開かれている「軍縮会議」では22日、参加国の半分を超える30か国以上が核・ミサイル開発を続ける北朝鮮を非難しました。

このうちアメリカのウッド軍縮大使は「さらなる挑発行為は断じて許されない。アメリカは自国と同盟国を守るため、あらゆる手段をとる用意がある」と述べました。

これに対し、北朝鮮の代表は「核の脅威を振りかざしているのはアメリカのほうだ。今後も開発を続ける」と反論しました。

また日本の高見澤軍縮大使は「30か国以上が懸念を表明しており、日本も同じ立場から最も強い言葉で非難する。北朝鮮は国連安保理の決議を直ちに履行すべきだ」と述べたほか、韓国の代表も「各国の発言に耳を傾けるべきだ。言い訳は許されない」と非難しました。

これに北朝鮮の代表は再び反論し、日本を名指しして「自国の軍事化のため北朝鮮を利用するのはやめるべきだ」などと述べました。

会議のあと、高見澤軍縮大使は「これほど多くの国が北朝鮮に言及したのはこれまでなかった。ミサイルの射程が伸びたことを各国は深刻に受け止めていて、議論を通して脅威への認識を広げることは北朝鮮に国連安保理の決議の順守を迫る上で重要だと思う」と述べました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170823/k10011108111000.html


ロシア高官 北朝鮮対応 圧力でなく対話を

ロシア外務省の高官はNHKなどのインタビューに対し、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮への対応をめぐり、「制裁で状況を変えることはできない」と述べ、制裁などの圧力ではなく対話による解決を目指すべきだという立場を強調しました。

ロシア外務省のリャプコフ次官は22日、NHKなどのインタビューに応じました。

このなかでリャプコフ次官は核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮への対応をめぐり「制裁で状況を変えることはできない」と述べ、アメリカが中心となって進めている制裁などの圧力ではなく、あくまでも対話による解決を目指すべきだという立場を強調しました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170823/k10011108181000.html