今年初めに一時的に増加がペースが鈍った韓国の家計債務が4−6月期に再び急増し、過去最高を更新した。非銀行金融機関による融資を引き締めたところ、銀行による融資が増え、住宅担保ローンを引き締めたところ、無担保ローンが増えた格好だ。

韓国銀行が23日発表したところによると、6月末現在で家計信用残高は1388兆3000億ウォン(約134兆2000億円)で、3月末に比べ29兆2000億ウォン増えた。直近の増加ぶりを考えると、8月には既に1400兆ウォンを超えたと推定される。

家計信用残高は家庭が各金融機関から借り受けた融資、クレジットカード債務などを合算したもので、あらゆる家計債務全体を示す金額だ。

家計信用は昨年、四半期ごとに30兆−40兆ウォンというペースで急増していたが、今年1−3月期は16兆6000億ウォンの増加にとどまり、増加がスローダウンしたとみられていた。しかし、4−6月期に入り、再び増加に拍車がかかった。

特に3月中旬の「相互金融与信審査ガイドライン」施行で融資審査が複雑化した非銀行預金取扱機関(相互貯蓄銀行、信用協同組合など)の家計向け融資の増加が鈍り、預金銀行による家計向け融資が増えた。

預金銀行による住宅担保ローンの増加幅は昨年1−3月期に6000億ウォンにとどまったが、4−6月期は6兆3000億ウォンへと10倍以上増えた。

担保ローンをはじめとするその他融資の伸びも1−3月期の4000億ウォンから5兆7000億ウォンに増え、関連統計を取り始めた2006年以降で最大を記録した。

韓銀は「住宅取引が増え、集団ローンを扱ったため」としている。クレジットカード決済額を意味する販売信用残高は74兆9000億ウォンで、統計開始以来最高だった。

韓国政府は来月発表する家計債務総合対策の立案に苦労している。同対策には貸出限度を算出する融資の範囲を既存ローン、無担保ローンにも拡大する新DTI(総負債償還比率)とDSR(総負債元利償還比率=全ての金融機関への元利返済額を基準に貸出限度を定める方式)の導入に加え、

政策モーゲージ(政府が支援を行う住宅ローン商品)の資格条件厳格化などが含まれる見通しだ。金融当局はDTI規制を首都圏から全国に拡大することも検討している。

チェ・ギュミン記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/08/24/2017082400707.html


韓国の家計負債、1400兆ウォン超…4−6月期だけで29兆ウォン増

韓国銀行が23日に明らかにしたところによると、4−6月期末の家計信用残高(速報値)は1388兆3000億ウォンだ。過去最大値だ。1−3月期末の1359兆1000億ウォンより29兆2000億ウォン(2.1%)増えた。

家計信用は家計が金融機関から借りた資金(家計貸出)とまだ決済されていないクレジットカード使用金額(販売信用)を含む。4−6月期の家計貸出1313兆4000億ウォンは前四半期比2.1%、販売信用74兆9000億ウォンは2.6%増加した。

4−6月期までの家計負債に7〜8月に増えた家計貸出を加えるとその規模は1400兆ウォンを超えると推定される。金融監督院が発表した「7月の家計貸出動向」によると7月の金融圏の家計貸出は9兆5000億ウォン増加した。

金融監督院によると今月11日まで増えた家計貸出も2兆1700億ウォンに達する。ここにクレジットカード使用額などを考慮すれば家計負債はすでに1400兆ウォンを超えたと推定できる。

4−6月期の家計負債増加傾向を牽引したのは住宅担保貸出だ。不動産取り引きが増え、銀行圏の6兆3000億ウォンと非銀行圏の3兆2000億ウォンを合わせた住宅担保貸出額は9兆5000億ウォンに達する。

住宅金融公社の住宅担保貸出5兆ウォンまで考慮すれば4−6月期の家計負債増加額の半分ほどを占める。

銀行圏の信用貸出が増えたのも家計負債負担を拡大した。信用貸出を含む銀行圏の4−6月期のその他貸出は5兆7000億ウォンを記録した。前四半期の4000億ウォンより大きく膨らんだ。

http://japanese.joins.com/article/631/232631.html

>>2以降に続く)