北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は23日、日本の国会議員が靖国神社を参拝したことを非難する署名入りの論評を掲載した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。

今月15日の終戦の日に合わせて超党派の議員連盟に所属する国会議員63人が集団参拝した。一方、安倍内閣の19人の閣僚は1人も参拝しなかった。

論評は、「歴代日本の極右反動分子らが靖国神社を日本の国民に軍国主義思想を吹き込む拠点に利用してきた」と指摘した。

また「軍国主義亡霊に誘惑されて同所でA級戦犯らと心中のせりふを交わしながら再侵略を夢見る日本政客らの妄動こそ、正義と平和を志向する人類に対する我慢できない冒とく、愚弄だ」と非難した。

さらに、「日本の憲法改悪と再侵略は、時間の問題となっている」とし、「日本の当局者らが恥ずべき過去史を忘却し、無分別にのさばっていれば火取り虫の境遇を免れられないということをはっきり銘記すべきだ」と警告した。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

「労働新聞」 再侵略を夢見る日本の反動支配層の妄動を糾弾

【平壌8月23日発朝鮮中央通信】先日、日本の政客数十人が靖国神社に詰め掛けて参拝した。

首相の安倍は、内外の抗議、糾弾を恐れてあえてそこに行けず、手下らを推し立てて供物を奉納した。

23日付の「労働新聞」は署名入りの論評で、歴代日本の極右反動分子らが靖国神社を日本の国民に軍国主義思想を吹き込む拠点に利用してきたことについて明らかにした。

論評は、軍国主義亡霊に誘惑されて同所でA級戦犯らと心中のせりふを交わしながら再侵略を夢見る日本政客らの妄動こそ、正義と平和を志向する人類に対する我慢できない冒とく、愚弄だとし、次のように強調した。

敗北後、日本の反動層は国際社会の抗議を恐れて泥棒猫のように人々の視線を避けて靖国神社に参拝した。

そうであったのが、今になっては誰それの機嫌も取らずに堂々と参拝している。

政府の高位人物や国会議員が集団的に靖国神社に詰め掛けて参拝するかとすれば、国家的範囲で過去の侵略史をわい曲、否定している。

日本の反動支配層は、国際情勢の変化を巧妙に悪用して今、海外侵略の合法化のための最後の工程である憲法改悪策動に本格的に取り掛かった。

日本の憲法改悪と再侵略は、時間の問題となっている。

帝国時代を復活させて再侵略の道に出るというのは、日本を不幸に陥れる行為である。

論評は、日本の当局者らが恥ずべき過去史を忘却し、無分別にのさばっていれば火取り虫の境遇を免れられないということをはっきり銘記すべきだと警告した。

http://dailynk.jp/archives/94505