2017年8月22日、韓国・朝鮮日報によると、外国人観光客から不当に高い料金を受け取るいわゆる「ぼったくり」タクシーをなくすため、ソウル市は15年4月に専門チームを立ち上げて取り締まりを強化しているが、被害は依然として多く寄せられているという。

ソウル市が立ち上げた専門チームには道路交通法に詳しく、語学堪能な13人のスタッフが所属し、取り締まりを行っている。外国人女性が被害に遭うケースが多いため、スタッフには韓国在住の日本人や中国人もいるという。

スタッフは毎日午後8時から6時間ほど、外国人観光客の多いホテルを中心に見回りをして「ぼったくり」タクシーを摘発する。

スタッフによると、「ぼったくり」タクシーの中には単に遠回りするだけでなく、客を乗せる前から料金メーターを動かしていたり、昼間の時間帯に深夜割増ボタンを押しているケースもある。

取り締まりを始めた15年に420件だった違法行為の摘発件数は、16年には261件となり、約38%減少した。しかし、法外な料金を請求したケースは15年の97件から昨年は127件に増加したという。

あるスタッフは「乗客に話を聞いていると、腹を立てたタクシーの運転手に暴言を吐かれたり、胸ぐらをつかまれることもあるが、国のイメージを守るという使命感で続けている」と明らかにした。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「情けない。韓国にそんな人がいるとは思わなかった」「国の恥さらし。韓国に到着して一番先に接する人がタクシー運転手という外国人観光客も多いのに」などぼったくりタクシーに対する批判の声が多く寄せられている。

また、「法律が甘過ぎるからぼったくりがなくならない」「ばれたら一発で運転免許取り消しにするべき」と主張する声も。

そのほか、「韓国のタクシーはなぜか、乗客が運転手に気を遣わなければならない。運転手は日本に行ってサービスを学んで来い」「タクシーもサービス業だ。日本のように制服を着て働いてほしい」など日本のタクシーと比較するコメントもみられた。(翻訳・編集/堂本)

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