2017年8月24日、環球網は韓国メディアの報道を引用し、「日本の歴史学者が示した古地図によって尖閣諸島が中国固有の領土であることが再び証明された」と伝えた。

韓国・聯合ニュースによると、日韓史が専門の歴史学者・久保井規夫氏は22日に釜山で行われた書籍「独島の真相」韓国語版出版記念セレモニーで、江戸時代の学者・林子平が著した「三国通覧図説」などに描かれた古地図を示した。

久保井氏は三国通覧図説や明治政府が作成した新訂万国全図などで、竹島が朝鮮半島と同じ色に塗られていることなどから、竹島は日本領ではないと主張した。

また、同地図上では尖閣諸島が中国の領土と同じ色で塗られていることから、中国固有の領土であることを示すものだと記事は伝えている。

記事によると久保井氏は「私は歴史の真実を知りたいだけ。古地図を偽造し、尖閣諸島と竹島の主権をねじ曲げる日本政府を批判する」と語ったという。

中国社会科学院日本研究所の盧昊(ルー・ハオ)氏は「『三国通覧図説』は日本の明治時代の民間知識人における領土の観点を示すもの。尖閣諸島が歴史的に中国に属していたことを示す一定の史料価値がある」とし、

「日本政府はこの地図に否定的な態度を持ち続ける一方で、米国に対してはこの地図を用いて小笠原諸島が日本領であることを証明した。もちろん尖閣諸島が中国領であることを証明する歴史的証拠は多く、明代(1368〜1644年)や清代(1644〜1912年)にまでさかのぼれる。この地図はそれらを改めて証明するものに過ぎない」とコメントしている。(翻訳・編集/川尻)

http://www.recordchina.co.jp/b188423-s0-c10.html