終戦直後の昭和20年8月24日に舞鶴湾で旧海軍の輸送船「浮島丸」が爆発し、沈没した事故で、「浮島丸殉難者を追悼する会」(余江勝彦会長)は24日、舞鶴市佐波賀の「殉難の碑公園」で殉難72周年追悼集会を開催した。約250人が参列し、犠牲者の冥福を祈った。

浮島丸は青森県で働いていた朝鮮人労働者ら3735人が乗船。舞鶴に寄港した際、佐波賀沖で沈没し、乗客・乗員計549人が犠牲になった。

当時、救助活動を行った地元の関係者らは29年から同市内で追悼慰霊祭を開催し、53年には現場近くに「殉難の碑」が整備された。

この日は参列者全員で黙祷(もくとう)をささげ、余江会長が「故郷や肉親との再会を翌日に控え、予想もしなかった大惨事に遭遇し、尊い生命が失われました。その悲しみと無念さは言葉では表し難いことであります」などと追悼の辞を述べた。

その後、追悼の舞や献茶、追悼歌「ハマナスの花さきそめて」の合唱などが行われ、参列者が海に花を投げ込んで犠牲者の霊を慰めた。

http://www.sankei.com/region/news/170825/rgn1708250012-n1.html