日本と中国では人びとの習慣や考え方にそれぞれ大きな違いがあるが、食事の文化も日中で大きな違いがある点の1つだ。

中国人は「賑やかに食べてこそ、食事である」という考えのもと、大きな声で会話を楽しみながら食事をすることを好む人が多い。

こうした違いがあるためあろうか、中国人から見ると日本人の食事の光景は非常におとなしく、マナーがあるように見えるようだ。

中国メディアの中国青年網は21日、日本企業を視察で訪れた際に「従業員たちが食堂で昼食をとっている光景」を目にした中国人による手記を掲載した。

記事によれば、この中国人が視察した日本企業は業績が非常に良いため、従業員の昼食は無料で提供されていたと紹介。

そして、昼を知らせるベルの音と同時に数百人の従業員が食堂にやってきたというが、「まったく混乱は見られず、従業員たちは整然と列に並び、昼食を取っていく様子を見た」と伝えた。

誰かに指示されるわけでもなく、自然と列ができ、お互いに譲り合いつつ、奪い合いのような光景は一切なかったことに大きな驚きを受けたようだ。

そして、食事中も大声で口論する人はおろか、大声で話をする人もいなかったことに驚きを示し、食べ終わった後は、各自が食器を簡単にすすぎ洗いして片付けることや、ごみを分別して捨てていたことを紹介した。

さらに驚くべきは、「数百人が食事をした後にもかかわらず、テーブルや床がきれいだった」ことだと伝え、中国の食堂であれば到底見られない光景であったと衝撃を受けた様子。

最後に中国の食堂は非常に汚く、食べ残しも多いうえ、使い捨ての容器が使用されていることを紹介し、社員食堂で従業員が食事を取るという光景だけでも「中国と日本には差があること」を改めて思い知ったと伝えている。(編集担当:村山健二)

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