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2017/08/30(水) 10:04:57.13ID:CAP_USER登壇したのは、白竜、木下ほうか、木村祐一、寺島進の4人。
問題発言は、北野武映画の常連でコワモテ名バイプレイヤーとして知られる寺島進の口から飛び出した。
発表会も終盤、木村祐一氏から締めの言葉を求められた寺島氏は、突然、「今日ステージに上がっている何人かは朝鮮人なんで、朝鮮からミサイルを飛ばさないように願っているだけです」と発言。
脈絡のない突然の言葉に会場がどよめく。木村氏が「この後、すぐに謝罪会見です」と笑いにかえてその場をとりなしたものの、寺島発言の意図をつかめない様子で動揺が隠せなかった。
このハプニングを受けて、中央日報のコラムは「朝鮮人」という表現を「韓国人を侮蔑するときに使う言葉」と指摘している。では、寺島氏の発言は不適切(差別発言)だったのだろうか?
この問題の核心は、発言内容が「事実か否か」ではないということだ。檀上の俳優陣の中に「朝鮮人」がいたのかどうかという事実は、発言内容を検証するにあたってまったく関係ない。
また、「差別表現」かどうかを判断するにあたって、寺島氏に差別的意図があったかどうかも関係ない。貶める意図で使ったなら論外だが、仮にそういう意図がなかったとしても差別表現になりうるのだ。もっといえば、寺島氏自身が仮に「朝鮮人」だとしても差別表現になりうる。
寺島氏の言葉は、社会で客観的にどう受けとめられたのかをもって差別性を判断すべき事柄である。逆にいえば、「朝鮮人」という言葉が使われているからすなわち「差別だ」ともならない、ということだ。
日本において「朝鮮人」という言葉が侮蔑的な意味合いで使われていた歴史があることは、まぎれもない事実だ。実際、今この時でさえこの言葉を使って下劣で攻撃的なデモを行う団体がたくさんある。
寺島氏はおそらく、侮蔑的な意味合いで「朝鮮人」という言葉を用いてはいないだろう。推測だが、「在日」であることを知っている仲間の俳優を時局と絡めてからかうか、もしくは彼らと仲が良いことをアピールするために出た発言だったのかもしれない。
寺島氏の発言が正当性を持つとすれば、「朝鮮人」という言葉が侮蔑的な意味を持つことを知ってなお、あえてその言葉を使うことで「在日」の置かれた現状に対する問題提起をこめた言い方である場合だが、残念ながら記者にはそう受け取れなかった。
簡単な謝罪会見やコメントで幕引きすることをせず、言葉で勝負する俳優として、ぜひ「朝鮮人」という言葉の持つ意味の歴史について学んでほしい。
【小山田 浩介】
2017年08月30日 09:34
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