公共放送MBCの金張謙(キム・ジョアンギョム)社長が、不当労働行為についての事情聴取のための出頭に応じなかったとして逮捕状が発行されました。

MBCの労働組合は、会社側の労働組合への不当介入や組合員に対する懲戒処分について、ことし6月初め、雇用部に特別勤労監督を申請しました。

これをうけて、雇用部は、6月29日から16日間、MBCに対する特別勤労監督を実施した結果、組合活動をしたことで多くの記者とディレクターらが現場から追い出されたことを確認したとしています。

このため、雇用部は、経営陣の事情聴取を行いましたが、金張謙社長は雇用部の度重なる事情聴取の出頭に応じなかったため、1日、検察が逮捕状を請求し、裁判所が発行したものです。

これに対して、会社側は、「就任して半年も経たない社長が労使関係で不当な労働行為をしたとすることはあり得ない。社長と経営陣を追い出すための現政権の仕業だ」と強く非難しています。

公共放送のMBCとKBSの労働組合は、経営陣の退陣で、公共放送の信頼性と公正性の回復し、視聴者の信頼を取り戻すことを目標に、週明けから全面的なストライキに入ることにしていて、 公共放送の正常化に向けた労使の葛藤がさらに激しくなる見通しです。

http://world.kbs.co.kr/japanese/news/news_Dm_detail.htm?No=64939&;id=Dm

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