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2017年9月2日、制裁が強化される中、北朝鮮は予定していた大同江ビール祭りや元山航空ショーなどの大型イベントを中止したり、突如、秋の平壌マラソン開催発表したりしてしる。それに振り回されているのは北朝鮮ツアーを手配する代理店だ。

ある代理店は「今月末に行われる予定だった、元山航空ショーへ参加予定だった人への、返金手続きをしていました。突然発表された、10月22日の秋の平壌マラソンについては、時間的に厳しいのでツアーは組めません」と言う。

来年春の平壌マラソン参加を考えている都内のアマチュアランナーへ話しを聞くと「フルマラソンを走るなら準備に最低でも3カ月は必要で、私のような会社員の場合は有給も申請しないといけないので、遅くても半年前から動かないと間に合いませんね」とアマチュアランナーの事情を語る。

「秋の平壌マラソンは中国人ランナーの参加を意識しているのでしょう。外国人全体から見ると中国人ランナーの割合はまだ1割ほどなんですが、中国は空前のマラソンブームで各地で大会が次々と開かれています。中国の代表的なマラソン大会に北京マラソンがあるのですが、例年は10月に開催されているのが今年は9月17日に開催されるため『被らない』と判断して10月22日開催になったのではないでしょうか?」(中国・北京の旅行会社関係者)

今年の北京マラソンは、10月18日から中国共産党の5年に1度の党大会が開催れる影響で9月にシフトしたという。

「準備不足の人や初心者でも気軽に走れるようにと新しく5キロメートルコースを設けて1人でも参加者を集めようとしているのではないでしょうか?」(前出のアマチュアランナーへ)

春の大会と同じく外国人が1000人以上に集まったとして、大会後の飲むビールは足るのであろうかは余計な心配か。

【執筆:中野 鷹】

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