【上海=浅井正智】中国海軍の新型総合補給艦が一日、広東省広州で就役した。中国が保有する空母が遠洋に進出する際、燃料や武器弾薬の洋上補給の任務に当たり、「空母打撃群」の一角を担うとみられる。

これで、空母の実用レベルがまた一つ上がったことになり、周辺諸国には新たな軍事的脅威が加わる。

中国メディアによると、新型の901型総合補給艦は排水量四五、〇〇〇トン、速力二十五ノット(約四十五キロ)。二〇一三年就役の903A型補給艦の排水量二三、〇〇〇トン、速力二十ノットに比べ、性能は格段に向上しており、米海軍の補給艦に匹敵する大きさだ。

空母は艦載機による攻撃力を持つ半面、潜水艦の攻撃には弱点をさらけ出すため、護衛艦や潜水艦、補給艦からなる空母打撃群を編成する必要がある。

中国の場合、空母に随伴できる高速の補給艦がなく、南シナ海やインド洋への展開を見据えた場合、より大型で高速の補給艦の建造が不可欠とされてきた。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201709/CK2017090302000114.html

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201709/images/PK2017090302100064_size0.jpg
1日、中国・広州で就役した中国海軍の新型総合補給艦=中国国防省のホームページから