【朝鮮幽囚記】(1666年出版)

17世紀に朝鮮に13年間監禁されたオランダ人航海使、ヘンドリック・ハメルの手記

ハメルの見た朝鮮

朝鮮の道徳

彼らはいつでも嘘をつく。それが彼らを信じることができない理由です。
誰かを騙す事を、 彼らは誇りに思っています、そして、彼らはそれが恥ずかしい事でないと考えています。

他方では、朝鮮人は非常に騙され易いです。 私たちは簡単に彼らを騙す事ができました。
その上、彼ら朝鮮人は非常に臆病です。タルタル人(中国人)が氷を渡って朝鮮をを占領した時、
朝鮮兵のほとんどが戦わずに森に逃げ込んで自殺したと聞きました。
朝鮮人は、戦わずに自滅する事が外敵から逃る唯一の方法だと思っているのです。

朝鮮の経済

朝鮮には通貨が無いので物の売買には麻布を使いします。対馬や中国を相手にした大規模な貿易商だけが銀を使います。
しかし、農民と一般大衆は米と麦を使用します。朝鮮には貨幣経済というものが存在しないのです。

年に3回来るタルタル人(中国人)や対馬藩へ貢物を差し出すため、朝鮮は常に食糧不足の状態です。

朝鮮人の世界感

朝鮮の官吏は「日本に入港した外国船は残らず焼き討ちに遇っている」とか「日本は外国人を見つけると残らず
皆殺しにする野蛮な国だ」などとデタラメな理屈を繰り返すばかりで、我々の日本への身柄引き渡しを一切受け
付けなかった。

朝鮮官吏が「世界には12の王国が存在して、それらは全て中国皇帝の支配下にある」と言うので、
私が「世界には200以上の独立した国が在る」と説明したところ、その朝鮮官吏は呆れた顔をして全く信じなかった。
朝鮮人は、世界には12の王国しか存在しないと信じているのだ。それらはすべて中国皇帝の支配する国だそうだ。

その他

朝鮮には医者がいないので、病気になった場合は占い師か予言者の所に行きます。
病人は彼ら占い師に提供物を与える事によって、神からの助言を受けます。
さらに、それらは悪魔召還を行います。朝鮮王が1662年に悪魔崇拝することを禁止したので、後者は最近はあまり行われません。