昭和49年には、池田に呼ばれて二階に行くと、誰もいない部屋でいきなり抱きつかれ、
顔を引き寄せて口を押し付けられました。また、「散策に行こう」と言われ、
戸外なら大丈夫だろうと思ってついて行くと、
本館の裏につれて行かれ、そこでも同じようなことをされたのです。
 抵抗し、幸いにもそれ以上のことはありませんでしたが――。
 その後も再三にわたって、同じようなことが繰り返されました。
 ちなみに、池田は、体臭がものすごくきついのです。とくに夏場だったせいもあるかもしれませんが、
ニンニクが腐ったような臭いとでもいうのでしょうか、それが身体中から発散されていて、たまらない感じでした。