【ワシントン=山本貴徳】ロイター通信は6日、トランプ政権が検討していた米韓自由貿易協定(FTA)の破棄を見送ったと報じた。

北朝鮮情勢が緊迫化する中、米議会や産業界などから破棄に対して異論が出ていた。

 同通信によると、トランプ大統領は、韓国とのFTAが米国の利益になっていないと考え、政府高官らと離脱するかどうか協議していた。だが、米朝間の緊張が高まる中、議会や産業界だけでなく、ホワイトハウス内からも慎重論が出ており、トランプ氏は判断を先送りすることにしたとみられる。

 米韓両政府が8月にソウルで開いたFTAに関する「特別合同委員会」では、米国がFTAの再交渉を求めたが、韓国側は応じない姿勢を示していた。

http://www.yomiuri.co.jp/economy/20170907-OYT1T50027.html
2017年09月07日 11時06分