http://www.koreadaily.com/_data/article_img/2017/09/08/173216177.jpg
▲7日、開かれたニュージャージー州フォートリータウン議会である日系要人が慰安婦キリム碑建設反対を主張している。[YCFL提供]

憂慮が現実になった。韓人と他民族の高校生が建設を推進して注目されているニュージャージー州フォートリー慰安婦被害者キリム碑に日本極右勢力が反対し始めた。

7日開かれたフォートリータウン議会会議に日系要人10人余りが出席、キリム碑建設反対の立場を強く表明した。タウン議会は去る6月からキリム碑関連の議論をしてきて、この日の会議で建設を最終承認することが有力だったが、日本極右勢力の強い反対によって議論を次の会議に先送りした。

フォートリー慰安婦キリム碑建設は昨年6月、フォートリー地域の韓人や他民族の高校生20人余りが主軸になった学生団体「ユース・カウンシル・オブ・フォートリー(Youth Council of Fort Lee. 以下YCFL)」が推進意思を明らかにし公式化された。1年余りの準備の末、今年6月からタウン議会で建設案が正式議題として扱われ、承認が目前だった。しかし、日本極右勢力の組織的反対活動に直面した。

本紙取材の結果、今月4日、日本極右団体「ナデシコ・アクション(Japanese Women for Justice and Peace)」ウェブサイトにフォートリー慰安婦キリム碑建設反対ロビーに参加しようという文が掲載された。同団体は全世界の慰安婦記念活動に組織的な反対運動を行っている。掲示文によれば反対ロビー活動はニューヨーク・ニュージャージー一円の日系の集いの「ひまわりジャパン」が中心だ。この団体は父兄会を標ぼうしているが、ウェブサイト掲示文が大部分、慰安婦関連で極右の色彩を強く帯びている。

これら団体などの日系人々はフォートリー議会に建設反対を強く要求した。これらは「キリム碑が建設されれば地域内の日系学生たちがいじめなどにあいかねない」という反対名分を前面に出した。これについてフォートリー市のマーク・ソコリッチ市長と市会議員らは「キリム碑は歴史を知らせ、人権じゅうりんの悲劇があってはならないという教育的目的を持っている」として「歴史教育によりいじめ被害が発生するという根拠がない」と建設の正当性を説明した。

また、パリセイズパークなど他地域にもキリム碑が多く、フォートリーにたてる必要がないという極右団体の主張についても「第二次世界大戦犠牲者や9.11被害者追悼碑は全国のあちこちにたっている」と一蹴した。建設を推進するYCFLの学生たちは「慰安婦問題は日本に反対するためにではない」として「人権保護教育が目的だ。私たちの学生たちが建設に出た理由だ」と強調した。

それでも日系の人々は反対の声をやめなかった。1時間を越える討論の末、キリム碑建設案件処理は来月の会議に延期になった。

フォートリー慰安婦キリム碑建設妨害活動には日本政府も関与していることが分かった。フォートリー政府関係者によれば来週ニューヨークで開かれる国連総会に参加する日本政府関係者がソコリッチ市長にミーティングを要請した。日程および案件は非公開だが日本政府側のキリム碑建設反対要請が伝えられると予想される。

一方、フォートリー政府側はキリム碑建設を支持するという立場だが承認処理は数カ月先送りしている。建設敷地と最終建設案もすでに出ている状態だが最終決定が下せない。これについて日系の反対ロビーと関連がありうるという主張も存在する。

ソ・ハンソ記者

ソース:コリアデイリー(韓国語) 日本極右勢力反対ロビーにフォートリー慰安婦キリム碑保留
http://www.koreadaily.com/news/read.asp?art_id=5588295