2018年2月に開催される平昌冬季五輪の観戦チケットのオンライン販売が5日に始まった。しかし、北朝鮮の核の脅威に対する懸念が高まる中、大会主催者はここまでの売れ行きが芳しくないことを認めている。

2018年の冬季五輪は、力を入れている冬季スポーツが一部に限定されている韓国で開催され、欧州や北米からの関心も高くない。そのため、会場が満員になるかは地元韓国の観客数が重要になってくる。

しかし、チケット販売の第1次申し込み抽選では、目標とする60万枚のうち約16万2000枚しかさばけておらず、さらに悪いことに、そのうち実際に売れたのがわずか5万2000枚だったことが今回明らかになった。

平昌五輪組織委員会(POCOG)の担当者は「1次販売の売り上げが非常に残念だったのは事実です。しかし、さまざまな事前イベントを通じて、なんとか五輪ムードをもっと盛り上げていこうと考えています」と語った。

来年2月に2週間かけて行われる冬の祭典では、合計で118万席が用意されている。そのうち7割が韓国国内に割り当てられ、残りの3割が国外のファンとスポンサーに別々の形で提供される。

組織委によると、7月17日時点までに売れたのは国外向け17万7000枚を含む計22万9000枚で、開会式まで半年を切った中で全体の2割にも届いていない。アイスホッケーやフィギュアスケートといった人気種目は売り上げが好調な一方、韓国が弱い雪上種目は人気がない。

先着順のパソコン、携帯デバイス向け販売は、韓国では5日から開始。

価格はすべて公式サイトで公開されていて、最も安いのはクロスカントリーとボブスレー予選の2万ウォン(約1900円)なのに対し、最も高額な男子アイスホッケー決勝は9万ウォン(約8万6000円)に上るが、こちらは「残席わずか」となっている。

開会式と閉会式は、それぞれ最も良い席で150万ウォン(約14万4000円)と95万ウォン(約9万1000円)が設定されている。

最近は隣国の北朝鮮が核武装への動きを活発化させ、7月には米本土の大半を射程に収めるとみられる大陸間弾道弾2発の発射実験を行い、前週末には6回目の核実験も実施した。しかし、組織委の広報担当者は影響を否定している。

「北朝鮮の核開発に対する不安とは関係なく、われわれは引き続き準備を進めて必ず五輪を成功に導きます。北の脅威は以前からあるもので、国内は、国外から見るよりはるかに落ち着いています」

http://www.afpbb.com/articles/-/3141802


ぜひ平昌五輪に来てください!韓国が「ビザ免除」でアピール―北京市

2017年9月6日、人民網によると、来年開催される韓国・平昌五輪のPRイベントが北京で行われた。

1日に行われたイベントには、平昌がある江原道の崔文洵(チェ・ムンスン)知事が白虎のマスコット「スホラン」の格好をして登場。

同知事は「全ての競技施設の建設はすでに完成段階に入っている。12の競技会場のうち97%の工事計画が年内に完了する見込み。開閉会式を行う五輪センターは89%完成している」などと語った。

同知事はまた、五輪に向けて整備していた鉄道などの交通インフラ工事も完了したと報告。「平昌五輪を観戦する外国人観光客は入国ビザを免除する。五輪の入場券を持つ中国人観光客は、韓国にノービザで15日間滞在することができる」とPRした。

さらに、2022年の北京冬季五輪については「北京の文化をPRするのも、平昌五輪の重要な仕事の1つ。夏季五輪に比べて冬季五輪はより精緻さが求められるため、準備のなかでより多くのアイデアが必要になる。会場建設などの面で北京側と経験をシェアし、協力したい」とコメントしている。(翻訳・編集/川尻)

http://www.recordchina.co.jp/b189888-s0-c50.html

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https://mainichi.jp/articles/20170906/ddf/012/050/024000c