夢を抱いて米大リーグに挑戦した韓国人バッターが次々と夢をあきらめようとしている。

大リーグ各球団は9月から選手たちの体力配分のためロースター(roster=公式戦出場枠)を25人から40人に増やしているが、黄載鈞(ファン・ジェギュン、30)=サンフランシスコ・ジャイアンツ=と朴炳鎬(パク・ビョンホ、31)=ミネソタ・ツインズ=は枠に入れず、今季をマイナーリーグで終える可能性が高くなった。

今年7月末ボルチモア・オリオールズからフィラデルフィア・フィリーズにトレードされた金賢洙(キム・ヒョンス、29)は大リーグ所属だが、チーム内の地位が不確かなのは同じだ。先行きが不透明になればなるほど、彼らの国内復帰説が徐々に強まっている。

韓国プロ野球(KBO)リーグに復帰する可能性が3人の中で最も高いのは黄載鈞だ。黄載鈞は今シーズンを最後にジャイアンツと結んだ1年契約が切れる。黄載鈞に入団をオファーする大リーグ球団もまだない。

マイナーで今季をスタートさせた黄載鈞は大リーグに2回上がったものの、18試合に出場して52打数8安打・打率1割5分4厘と強い印象を残せずに先月初め3A落ちし、9月の40人枠にも入っていない。黄載鈞は先日のインタビューで、「今はバッグを1つだけ残し、あとの荷物は全部韓国に送った」と国内復帰を示唆した。

朴炳鎬は黄載鈞とは違い、契約に縛られて韓国に戻りたくても戻るのが難しい状況だ。1シーズンという契約を結んで渡米した黄載鈞とは異なり、朴炳鎬はツインズと4年契約している。

朴炳鎬が今季終了後に以前の所属チームである韓国のネクセン・ヒーローズに戻るには、巨額の残りの年俸と移籍金支払い問題をまず解決しなければならないが、両球団間の交渉は容易でないという見方が支配的だ。

フィリーズの若く実力のある外野手たちに押し出された形の金賢洙は、今季を最後に2年契約が終わる。朴炳鎬と金賢洙の関係者は「2人ともまだ国内復帰に関して何も表明していない。進退問題は今季が終わってから話し合っても遅くない」と話す。

黄載鈞と金賢洙はフリーエージェント(FA)資格で渡米したため、韓国に戻った場合はどの球団とも契約が可能だ。ポスティング・システム(非公開入札)でツインズに入団した朴炳鎬はネクセンに復帰しなければならない。

キム・スンジェ記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/09/05/2017090500461.html

http://www.chosunonline.com/site/data/img_dir/2017/09/05/2017090500441_0.jpg
▲(写真左から)朴炳鎬、黄載鈞、金賢洙。