慰安婦問題の背景をドイツ人に十分に理解させることはほとんど不可能だ。
それには、慰安婦とは何かということをはじめ、日本と韓国の過去の関係、現在の関係、
そして何より、この問題において朝日新聞の果たした役割と、誤報が独り歩きしている理由を説明しなくてはならない。

しかし、ドイツのメディアはそんなことは無視して、日本で報道された残虐な慰安婦物語だけを取り上げ、
「性の奴隷の悲劇」を書いている。 それが違うと言っても、誰も信じない。家族も友人も、分かってはくれない。
特に、朝日新聞は日本の有識者の好んで読む全国有力紙であるので、その新聞が何十年も誤報を発信し続ける
などということは、はっきり言って、あり得ないことなのだ。

しかも、特に知識人ほどテレビや新聞に書いてあることをちゃんと読んでいて、自分は事情通だと思い込んでいる。
彼らにとって私の言い分は、悪を善と言いくるめる、姑息で幼稚で国家主義的な醜い嘘だ。
私はその醜い嘘を広めようとしている修正主義者で、つまり、ちょっと問題ある思想を持つ人間となる。

ドイツでは、2012年2月29日、「『慰安婦』の苦しみの承認と補償」というタイトルの決議案が、
SPD(ドイツ社民党)議員団の連名で、ドイツの連邦議会に提出されたという経緯がある。
1997年にアメリカの下院で採択された「従軍慰安婦問題の対日謝罪要求決議」を見習おうという趣旨だった。

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