国産パワーパック議論<なぜ>

防衛産業界によると、K2戦車のパワーパックの開発・生産を担当したのは「S&T重工業」である。軍は2012年に戦車の量産を開始しようとしたが、国産パワーパックの欠陥が原因で、ドイツMTUパワーパックに代替した。これにより、2014年に戦力化された1次K2戦車100台余りにはドイツのパワーパックが納められた。

しかし、2014年に開発完了した国産パワーパックの変速機が2次量産初品の耐久試験で相次いで欠陥を起こし、戦力化が再び遅れている。

K2戦車の2次フェーズ分に適用するはずだった国産変速機は、2016年1月の耐久試験に着手して以来、2017年2月までの1年1カ月間の合計6回の欠陥を現し、国防技術品質院の最初の製品検査で不合格となった。計画通りなら、昨年末から陸軍に納品を通じて実戦配備されなければならないが、変速機の欠陥により生産計画さえ決められずにいるのが実情である。

変速機以上に戦力化の遅れ「不可避」... 「離れ屋老人」に転落

「S&T重工業」だけ眺める現代ロテム...天文学的遅滞補償金

S&T重工業の耐久度評価の結果を見てみると、1次試験で「メインポンプ軸受の破損」、2次「メインハウジングのクラックや油漏れ」、3次「変速装置の破損」、4次「メインハウジングのクラック」、5次「変速機の破損」が発生した。 6次では「ドイツのZF社が納品したボルトの亀裂により変速クラッチの圧力低下現象が発生し、変速機の核心部品である変速装置が故障し、再び不合格判定を受けた。

防衛事業庁は7回の評価を指示したが、S&T重工業側はこれを拒否した。国産パワーパックを装着するという計画を持って推進した事業は、国産変速機の耐久度テストで暫定的に中断された状態で量産の手続きは立ち止まった。

K2黒豹の変速機の開発を担当するS&T重工業は、初品耐久度試験が相次いで失敗すると試験国防規格基準である320時間(9600q相当)の耐久度テストが不当であると主張し、別の波紋を生んでいる。

続く