朴槿恵(パク・クネ)前大統領の親戚が巻き込まれた殺人事件をめぐり、遺族側が15日、警察に再捜査を依頼しました。

この事件は2011年9月、朴大統領の親戚の朴ヨンチョルさんが登山路で何者かに刺し殺され、同じく親戚の朴ヨンスさんが近くの森の中で首をつって死んでいるのが発見されたものです。当事、警察はヨンスさんがヨンチョルさんを殺した後、自殺したと結論づけていました。

事件から6年がたっていますが、殺害されたヨンチョルさんの遺族は15日、

「柔道選手だったヨンチョルさんを小柄なヨンスさんが刺すなどして殺害したという警察の判断は受け入れ難い。真犯人は別にいる」と主張し、警察に告訴状を提出し再捜査を依頼しました。

遺族側は、ヨンチョルさんを殺害したヨンスさんが自ら首を吊ったのではないとする法医学専門家の証言や、児童福祉財団の「育英財団」が事件に関与しているとする関係者の証言を証拠として提出しました。

育英財団は、朴槿恵氏の母の故・陸英修女史がソウルに設立した児童福祉財団で、朴槿恵氏の資金源とされていました。

遺族側は、ヨンチョルさんが育英財団の所有権をめぐる朴槿恵兄弟の争いに巻き込まれ、2012年の大統領選挙を前に殺害されたとして、事件の背後に政治家がかかわっていると主張しています。

http://world.kbs.co.kr/japanese/news/news_Dm_detail.htm?No=65115&;id=Dm

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