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平昌冬季五輪組織委員会が記念貨幣を額面よりも高い価格で販売し、物議を醸している。「希少性を考慮すべきだ」という意見がある一方、「流通可能な貨幣を額面よりも高く売るのは不適切だ」という反論が出ている。

 組織委員会は「2018平昌冬季五輪大会記念銀行券」の予約販売を11日に開始した。韓国では五輪など国家的行事を記念するコイン(鋳貨)を作ったことはあるが、記念紙幣は初めてだ。額面は2000ウォン(約200円)で、法定貨幣なので一般紙幣と同様に使用できる。

 韓国銀行はこの紙幣を1枚入りの「1枚型」、2枚入りの「連結型」、24枚入りの「全紙型」の3種類で販売する予定だ。1枚型は92万枚、連結型は42万枚、全紙型は96万枚で、合計230万枚発行する。1枚型の基準価格は8000ウォン(約800円)、連結型は1枚当たり7500ウォン(約750円)、全紙型は1枚当たり7000ウォン(約700円)だ。

 この記念紙幣に対しては「価格が高い」という指摘が出ている。記念コインは金や銀などで作られており、それ自体で所蔵価値がある。だが、記念紙幣は一般紙幣と材質が同じだ。また、今回の記念紙幣は総発行枚数が230万枚と、希少性に欠けるという見方もある。中国では2008年、北京五輪記念で額面10元(約170円)記念紙幣を600万枚発行したが、額面通りの販売だった。

 今回の記念紙幣は「平昌五輪法」に基づいて組織委員会が全量引き受けて販売する。韓国銀行は製造費と額面のみを定めた。組織委員会は「委託販売コストや国際オリンピック委員会(IOC)に支払うロイヤリティーなどを考慮して決めた価格だ」と説明している。

ソン・ホヨン記者

2017/09/19 08:23 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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