高須クリニックの高須克弥院長が世の中の様々な話題に提言するシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、チベット亡命政府があるダラムサラで行われた「高須平和賞授与式」についてお話をうかがいました。

──高須平和賞の授与式が行われましたね。

高須:10月4日に、チベット亡命政府があるダラムサラで行ってきたよ。第一号の受賞者はチベット亡命政府のロブサン・センゲ大統領。

──ちょうど、今年のノーベル賞が発表される時期と同じタイミングだったんですね。

高須:そうなんだよ。まあ、ノーベル賞の向こうをはって作った平和賞だから、ちょうどいいタイミングだったね。ノーベル賞はダイナマイトを作ったノーベルが作ったものだけど、こっちは人々を幸せにする美容整形で儲けたお金で作った平和賞。何の罪悪感も抱くことなく、無条件でありがたがられるべき賞だと思うよ(笑い)。

──西原理恵子さんといっしょに、ダラムサラまで行かれたんですよね。

高須:そう、道中でポケモンGOを楽しみながらね。インドのデリー経由で行ったんだけど、さすがにちょっと疲れたな。前の日は、ぼくの地元で「高須まつり」の当日だったしね。いやあ、72歳にもなって、我ながら元気だと思うよ(笑い)。

──授与式はいかがでしたか?

高須:ありがたいことにチベット亡命政府からはVIP扱いだった。迎賓館に通されて、本当に嬉しかったなあ。でも、迎賓館で西原がインドのチョーメン(やきそば)をいただいたんだけど、ずっと「まずいまずい」って騒いでいて大変だった。それでも、しっかり食べていたけどね(笑い)。なんだかんだで、美味しかったんだよ、あれは。

 そして、授与式の前には、なぜだか亡命政府の閣議に参加することになっちゃった。国をあげて歓迎してくれるのは、本当に光栄なことだね。チベットの人たちは、優しくて素敵な人ばかりだ。

──まさに国賓として迎えられたという感じですね。

高須:客観的に見たら、ぼくが個人的に平和外交をしているように見えるのかもしれないね。高須平和賞の授与式も、大統領だけでなく全閣僚が出席してくれて、それはそれは嬉しかった。メディアの人やチベットのみなさんもたくさん見にきてくれて、演説までさせてもらった。「チベットの繁栄に必要なのは武力ではなく教育です」ということを語ったんだけど、同時通訳つきだったから、しっかり僕の気持ちも伝わっていると思う。

ぼくはチベットの学生たちを支援する「高須奨学金」というものもやっているんだけど、是非ともチベットの未来のためにどんどん活用してほしい。今回も1500万円ほど寄付させてもらったよ。今年は5人のチベットの学生がインドの医学部に入学するんだけど、そのうち3人が女の子の学生なんだってね。いやあ頼もしい、学費はぼくにまかせて、安心してしっかり学んでもらいたい。

──ダライ・ラマ14世とはお会いになったんですか?

高須:授与式の翌日に謁見させていただいた。猊下もすごくお元気そうで、本当によかったね。スマホでツーショットを撮ってもらいたかったけど、セキュリティーの問題でスマホを取り上げられちゃったのが残念だったけど、まあ仕方ない。でも、猊下は、ぼくの頬をマッサージしてくれたんだよ。日本からわざわざ来てくれてご苦労さまでしたっていう感じだね。いやあ、なかなか猊下とそんな形で触れ合うことなんてできないから本当に嬉しかった。高須平和賞を作ってよかったよ。余裕で元は取れたな(笑い)。

──さて、高須平和賞の第二号受賞者ですが…。

高須:前から言っているけど、リチャード・ギアに贈りたいんだよね。

──中国によるチベット弾圧を批判して、ハリウッドから干されてしまったという。

高須:そう、今はハリウッドも中国資本がたくさん入っているから、チベット弾圧はタブーになっちゃっているんだよ。正しいことを言っただけのリチャード・ギアが干されるというのはあまりにもおかしい。だから、平和賞をあげることで、リチャード・ギアが理不尽な扱いを受けているということをもっと世間に広めたい。そして、リチャード・ギアが1ミリも間違っていないということを多くの人に知ってほしい。

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(続く)