母からの相続財産の一部を申告せず、相続税約1億3千万円を免れたとして、大阪国税局は7日までに、金属加工会社「協滋鉄工所」(兵庫県尼崎市)の前社長で韓国籍の姜太淑取締役(53)を相続税法違反(脱税)の疑いで神戸地検に告発した。既に修正申告を済ませたという。

 関係者によると、姜取締役は2014年4月に母が死亡した際、遺産の預金など約15億円のうち約2億6千万円を申告せず、相続税約1億3千万円を脱税した疑いが持たれている。

 また同局は架空の仕入れ代金を計上し、15年9月期までの3年間に法人税など約5500万円を免れたとして、法人税法違反(脱税)などの疑いでも姜取締役と法人としての同社を同地検に告発した。

2017/10/7 17:59 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22032730X01C17A0AC8000/