先月20日、アキヒト(明仁)日本天皇が日本国天皇では初めて高麗神社を参拝した。高麗神社は高句麗最後の王、宝蔵王の息子で日本に亡命した若光を神としてまつっている所だ。
(中略:天皇の説明)

明仁現日本国天皇は2001年68才誕生日の記者会見で第50代桓武天皇が793年に編纂した続日本紀に桓武天皇の生母が百済武寧(ムリョン)王の子孫という事実が記録されており、自身も百済武寧王の子孫であることを日本国天皇では初めて明らかにした。多くの歴史学者が多様な証拠資料を通じてすでに立証した事実ではあるが、天皇本人の口からこれを直接確認したことに大きな意味がある。

明仁天皇が百済の子孫なら万世一系の血統の日本天皇家は全て百済系で古代韓国人の子孫という意味だからだ。

日本は多様な先進文明を韓半島から伝授されて国家を発展させてきた。3世紀末から7世紀中葉にかけて日本領土の大部分を支配した最初の統一政権の大和政権も奈良地域を中心に百済系など渡来人が主導した。「ナラ」という地名も国家という意味の純粋に私たちの言葉だ。

興味深い事実は天皇が強力な統治権を行使した時は私たちと関係が良かった事だ。中世と近世期に至って日本の韓半島侵略が頻繁にあったが、これは天皇が実質的な統治権を失った状況で一部の政治軍部勢力が主導していた。現在も似たような状況だ。

明仁天皇はいつも先祖の国の韓国に対する愛情と尊敬心を表明してきたし、訪韓を希望してきた。日本国天皇の象徴性と重要性を勘案する時、現・明仁天皇が国賓で訪韓することを期待する。これを通じて複雑にからまった韓日両国関係の葛藤を解いて未来指向的で友好的な交流協力関係を再構築できる契機になるだろう。

日本国民は自分たちが神聖不可侵の存在と敬っている天皇家が百済系で古代韓国人の子孫であることを認識することになり、韓日両国の民間の親密度が高まるだろう。また、一部の右翼勢力の嫌韓的な姿勢を牽制できて、中国に対する私たちの立場を強化するのにも役立つだろう。

明仁天皇は健康などの理由で近いうちに皇位を皇太子に譲って退位するという。可能なら在位中に訪韓することが理想的だが退位後も訪韓して両国間の交流協力増進に寄与すれば良い。訪韓時には日本天皇の直系先祖である百済武寧王陵で正式に祭事も行えば良いだろう。

私たち国民から熱烈な歓迎を受けながら訪韓できることを期待する。近くて遠い国、何より絡まりに絡まった糸の絡み合いのような韓日両国関係の絡みを解く鍵がここにある。

ペク・ジョンギ(釜山大造船海洋工学科教授)
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ソース:慶南新聞(韓国語) 明仁日本天皇の国賓訪韓を期待する
http://www.knnews.co.kr/news/articleView.php?idxno=1228698&;gubun=