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【朝日】元SEALDs諏訪原健「安倍総理の対応を見る限り、誠実さなど微塵も感じない。そんな人間に政権を担う資格があるとは到底思えない」

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0001ねこ名無し ★
垢版 |
2017/10/12(木) 06:21:41.29ID:CAP_USER
10月22日投開票の衆院選挙がいよいよ告示された。街頭演説のスケジュールを隠し、「ステルス」(隠密)などとメディアから揶揄されている安倍晋三総理の街頭演説を聞きに行った元SEALDs 諏訪原健さんが感じた違和感とは?

*  *  *

安倍総理がつくば駅前で10月3日夕、街頭演説会を行うと知り、足を運ぶことにした。総理は先月25日の記者会見で、森友・加計学園疑惑について、「国民の皆様に対しご説明しながら選挙を行う」と語っていた。しかし本当にしっかり説明をするのだろうか…そんな思いを抱きながら、駅前へと向かった。

駅前に着いたのは、演説会の始まる20分ほど前だったが、すでに街宣車の周辺には人が溢れかえっていた。安倍総理は予定よりも少し遅れて、会場に到着した。総理の姿が見えると、一部の集団から「キャー!」と黄色い歓声が上がる。国民の代弁者にしか過ぎない前代議士に熱狂する姿は、私の目には異様に見えた。

安倍総理が街宣車の上に立つと、すぐ目の前にいた男性が「アベ政治を許さない」と印刷されたプラカードを掲げ始めた。周囲には党の関係者もおり、怪訝な顔でその男性を見つめている。

しばらくすると、オレンジ色のナイロンジャケットに身を包み、「自由民主党」ののぼり旗をもった、体格のいい男性スタッフ2名が、彼のところにやってきた。そして街宣車の上からはプラカードが見えなくなるように、のぼり旗を立て、プラカードを持った男性の前に立ちふさがった。

スタッフの聴衆を威圧するような態度にも疑問を感じたが、それ以上に違和感を覚えたのは、のぼり旗の掲げ方だった。私がもしスタッフで、どうしてもプラカードを隠したいと思ったならば、まずはメディア関係者の位置からどう見えるかを気にするだろう。しかし彼らにとっては、国民からどう見られるかよりも、安倍総理のご機嫌を損ねないことのほうが大切だったようだ。

演説会の途中では「安倍やめろ」の声も聞こえてきた。しかしその声も、コールが繰り返されるにつれて、どんどん遠くなっていく。私の位置からは何が起きたのか見えなかったが、街宣車から離れたところへと排除されたようだった。そんなこともあり、会場にはピリピリとした空気が流れていた。

さて安倍総理は、演説で何を語ったのか。あるいは語らなかったのか。約17分に及ぶ演説の構成は、大まかには次のような構成になっていた。

(1)候補者への支援の要請(5分)、(2)北朝鮮問題(5分)、(3)観光や農政を中心とした経済関係(1分)、(4)少子高齢化対策(2分)、(5)他党批判も含めた候補者への支援の要請(2分)、(6)雇用を中心とした自公政権の実績(2分)である。

候補者への支援の要請以外で、圧倒的に多くの時間を費やしたのは、北朝鮮問題だった。総理自身が「国難突破解散」と命名しているだけあって、今回の総選挙は「いかに日本を守り抜くのか」が問われているという認識を示していた。

総理は北朝鮮との「話し合いのための話し合い」には意味がないとして「圧力」という言葉を強調した。また世界各国の首脳たちは、総理に対して「日本の立場はよく理解したよ、協力しよう。みんなこう言ってくれた。」と述べていた。

しかし世界的な動向を見てみると、ほとんどの国が圧力よりも対話を重視している。トランプ大統領が強硬的な発言を繰り返しているアメリカですら、対話の糸口を模索している。総理の認識は、明確にズレていると言わざるを得ない。

さらに安倍総理は、「民主主義の原点である選挙が、北朝鮮の脅かしによって左右されていいはずがない」と熱弁し、これには聴衆からも歓声と拍手が起こっていた。しかしはっきり言って、これについては意味がわからない。疑惑を国会で追及されたくないという総理の思惑によって、解散・総選挙が行われることのほうが、余程あってはならない事態だと思う。

次に総理が何を語らなかったのかについて見ていこう。はじめに述べたように、私が演説会に足を運んだのは、総理自身が森友・加計学園疑惑について「国民の皆様に対しご説明しながら選挙を行う」と明言していたからだった。しかし疑惑について総理の口から語られることはなかった。

https://dot.asahi.com/dot/2017101000013.html

>>2以降に続く)
0002ねこ名無し ★
垢版 |
2017/10/12(木) 06:21:55.86ID:CAP_USER
>>1の続き)

「説明しながら選挙を行う」という発言は、その場しのぎでしかなかったようだ。また総理の悲願である、「憲法改正」についても全く言及がなかった。

このスケジュールで解散を強行した背景には、2020年までに「憲法改正」を実現したいという思いがあるはずだ。おそらく選挙が終われば、「憲法改正」に向けた動きを加速するだろう。しかしそれについても、選挙できちんと問うつもりはないようだ。

総理は演説の終盤で、有効求人倍率などの数字を挙げながら、「自分の努力で未来をつかめる、まっとうな状況」を作ることができたと自公政権の実績を強調していた。

しかしその一方で、実質賃金が下がり続けている状況については、全く触れなかった。今回の演説に限らず、総理は実質賃金の問題には言及したがらない。私たちの暮らし向きが苦しくなりつつあることには、ほとんど関心がないらしい。

演説終了後、プラカードを持参している女性に話を聞いた。彼女は、十数人の知り合いを誘って、今回の演説会に参加したそうだ。彼女は、総理の演説を踏まえた上で、「森友・加計学園の問題は何が真実なのか、本気ではっきりとさせてほしい」と述べた。

また北朝鮮の問題については、「政府は、国を守ると言うが、彼らこそ国を壊していると思う」と批判し、「政府の対応は、北朝鮮を追い詰めることにしかならない。なぜこういう状況に至ったのか、社会全体で考えていく必要がある。」と語った。

また仕事が休みだったので、買い物のついでに参加したという20代男性も、対話ではなく圧力を強調する北朝鮮への対応に違和感を覚えていると述べた。その上で、「仕方ないのかもしれないが、安倍さんは自分に都合のいいことしか語らない。子どもの喧嘩のような言い合いではなく、きちんと議論をしてほしい。」と語った。

安倍総理はつくばでの演説会の後、水戸でも演説会を開催した。水戸では、「国難」を強調する総理の演説に対して、「お前が国難だ」との声が上がった。そのこともあって、政権に批判的な聴衆が参加することを警戒したのか、5日に予定されていた新百合ケ丘駅での演説会は、向ヶ丘遊園駅へと急遽会場が変更された。

また6日の西国分寺駅、立川駅での演説会では、総理が来ることは直前まで公表されなかった。これでは、事前に連絡が入っている党員しか演説を聴きに行くことはできず、報道ではステルス(隠密)演説と揶揄されている。

批判者の声に耳を傾けない街頭演説会には、国会での野党からの批判にまともに受け答えをしない総理の政治姿勢が反映されているように思う。安倍総理は、つくば駅前での演説の中で、「しっかりと愚直に、誠実に」政策を訴えていきたいと述べていた。

しかし残念ながら、安倍総理の対応を見る限り、誠実さなど微塵も感じない。国会からも逃げ、国民の声からも逃げる、そんな人間に政権を担う資格があるとは到底、思えない。(諏訪原健)

諏訪原健(すわはら・たけし)/1992年、鹿児島県鹿屋市出身。筑波大学教育学類を経て、現在は筑波大学大学院人間総合科学研究科に在籍。専攻は教育社会学。
2014年、SASPL(特定秘密保護法に反対する学生有志の会)に参加したことをきっかけに政治的な活動に関わるようになる。2015年にはSEALDsのメンバーとして活動した

(おわり)
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